ログハウスなどでも買取保証スタート
買取保証付きBESS街区第一号となる「BESS街区 美山町」のイメージパース(アールシコア提供) |
「BESS街区」とは、ログハウスをはじめとする自然派個性住宅による街づくり事業で、別荘だけでなく都市部郊外のスローライフ需要にも対応。『帰りたくなる街』をコンセプトに、「5~20戸程度のコミュニティを形成しやすい程よい距離感」「子供が遊べる行き止まり道路の積極活用」「造り過ぎない外構」などに工夫しているのが特徴。ライフスタイルを重視する30~40代の子育て世代を中心に、楽しい暮らしのソフト提案をしています。
買取保証付きBESS街区では、50年の定期点検などの独自のメンテナスプログラムを実施していることが買取保証の条件。この定期点検により「家歴書」を作成して建物を適正評価します。前述のように一般の住宅は20年で価値がほぼなくなってしまいますが、「この街区では50年にわたるメンテナスプログラムに加え、街全体の景観を維持することで価値が保たれる」(同社)というわけです。
国の住宅履歴書に先駆ける形で、独自メンテナンスプログラムにより「家歴書」による建物評価と街の景観維持をめざす |
ちなみにこの買取保証付きBESS街区へのエントリーは会員制。同社には根強いファンを含む登録客が多数ストックされ、その半数以上が土地なし客のため、今後、これらの買取保証付き街区も住まいの選択肢として提供されていく予定です。
実は子育て世代に魅力的な再生住宅
実はこの再生住宅は、今の子育て世代に魅力の大きい住宅でもあります。再生住宅がある立地は、かつて都市近郊のニュータウンで宅地開発を行われたエリアが多く、成熟した街並みで、緑や公園も多く残っています。土地価格も都心ほど高騰しておらず値頃で、都市部に建つ狭小住宅よりも敷地や建物面積も十分広い、といった数々のメリットがあります。広さも住環境も整った郊外のリーズナブル再生住宅は、子育て世代のニーズとマッチする |
国の基金によるサポートも得て、貸す側のシニア層は、賃借人の有無にかかわらず安定した賃料収入が得られるだけでなく、借りる子育て世代は一般市場よりやや低めの家賃で、多額のローンを組むこともなく広くゆったりした一戸建てに住める、という双方にメリットがあるシステムです。
住まいは生き物のようなもの。家族が成長したり年を重ねると、その分だけ使い勝手が家族サイズに合わなくなったり、また転勤や移住などの理由で売却せざるを得なくなったりしますが、そうした万一の時にもより高く評価されたり、より高い賃料収入の得られるマイホームなら、安心して住むことができます。買取再生住宅は、そんな先々を見越した住まい方に一石を投じるかもしれませんね。
【関連リンク】
・有限責任中間法人「移住・すみかえ支援機構」(JTI)
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