パナホーム「換気システムで室内干しも速乾」
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| 住宅全体の空気を対流させる「エコライフ換気システム」を搭載した「NEWエルソラーナ」外観 |
パナソニックグループの住宅会社であるパナホームが今年1月から発売した「NEWエルソラーナ」「ユールキアWe」は、グループ全体が推進する環境配慮製品「グリーンプロダクツ（GP）」に認定され、同グループ挙げて推進している「エコアイディア（eco ideas)」の住宅シリーズとしてリリースされました。
もともと「エルソラーナ」は同社の環境リーディング商品、「ユールキア」は“家事楽”をテーマに主婦・女性を強く意識した商品ですが、今回の新商品はこの二商品のCO2排出削減量と省エネ性能をさらにアップさせたもの。両商品とも、空気の温度差を利用した対流により、床下の新鮮な空気を住まい全体に循環させる「エコライフ換気システム」を搭載。この空気の対流を利用する原理は、前ページで述べたエス・バイ・エル「LOOP」にも通じますが、床下は空気の動きやすい室内と違い、チリや埃が沈澱するため、新鮮で安定した空気が保てると言われます。
「NEWエルソラーナ」ではさらに、主に寝室に「2階涼換気ファン」を追加して空気の流れを促進。夏の寝苦しい暑さにも冷暖房でない自然な涼感が得られ、冷房コストを削減できるとしています。
また省エネによる経済メリットによりシビアな主婦向けの「ユールキアWe」では、「エコライフ換気システム」に「冬季省エネ運転お知らせ表示」を追加し、目に見える省エネライフを提案。また換気システムの空気の対流により、吹き抜けで室内干しをすると洗濯物が約8時間で乾燥し、家事効率が高まるメリットもあるそうです。
長期保証・点検システムは200年住宅の条件
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| 60年保証・生涯点検システムが導入されることになった「エスパシオ」シリーズ（写真は新商品の「エスパシオEF3」） |
「長期優良住宅」的に注目されるポイントは、1階床下の鉄骨構造部材に徹底した防錆対策を施して基礎の耐久性を高めていること。同社の強みは同じ鉄であるクルマの技術を住宅に転用できること。鉄骨部材加工後に防錆塗装であるカチオン電着塗装を施し、梁穴や細部まで防錆対策を徹底するほか、壁内部に比べて錆びやすい床下鉄骨部には「高耐久メッキ鋼板＋カチオン電着塗装」でダブル防錆。さらに基礎部コンクリートの配合を見直して中性化することで耐久性をアップ。ここでも、長期優良住宅の大敵が「結露」「湿気」であることが分かります。
こうした耐久性を施した自信と責任の裏返しともいえるのが「アトリスプラン」。現在、国の品確法で定められている瑕疵保証は10年ですが、同プランでは構造体・基礎は30年、屋根・壁・床は20年という初期保証をつけ、さらに定期点検と有償メンテナンスを実施すれば保証が延長し、最長60年までの保証を実施するというもの。
60年、そして200年といえば当然、子孫や次の住まい手に引き継がれることが予想されますが、仮に住まい手が代わっても住まいがある限り保証を続ける。これは住宅企業にとっても相当な責任を自ら課しているということにほかなりません。「長期優良住宅＝自分たちが死んでも家が残る」ことを、住まい手側も今一度考えてみてはどうでしょう。
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