LDと一緒に考えたいキッチン
バリエーションが豊富なシステムキッチンの扉材にも、深い色合いのものが多くみられるようになりました。ダークなブラウンや落ち着いたグレー、そしてシックな黒色など、水まわりの機器というよりは、家具のような雰囲気の素材が増えてきたように思います。鏡面UV塗装を採用したモダンな扉材のキッチン。都会的でシャープな印象の空間に。 [システムキッチン クレディア] トステム |
扉材はキッチンプランによって、大きな面積を占めることもあるので、どんな色を選ぶかは慎重に。組み合わせるカウンタートップの素材や色で、イメージも変わってきますし、最近はダイニングやリビングと一体化したキッチンも多いので、LDの家具やインテリアイメージとのコーディネートにも配慮するようにしましょう。扉材は一種類ではなく複数組み合わせるという方法もあります。キッチン本体部分と食器棚で色を変えたり、圧迫感をなくすため透過性のある扉材を選ぶなど、プランニングに合わせて検討してみてはどうでしょうか。
和の雰囲気を持つモノトーンのキッチン。ゆったりとした時間が流れる空間が生まれる。 [キュイジア] XK 漆黒 TOTO |
「黒」というのは使い方によって、とても個性的なものになると思います。素材によっても異なりますが、ハードな雰囲気、クールでシャープな雰囲気であったり、落ち着いた雰囲気であったり、重みのある雰囲気であったり……。それだけに、アイテムを選ぶ際には、単体の色味やデザインだけでなく、空間全体を考慮しながら選ぶことを忘れずに。
透過性のある扉材と落ち着いた雰囲気の黒色の扉材を組み合わせることですっきりとした印象に。 [グランピアッセ リュクス] ソリッドウッドシリーズ/ゼンブラック(P1K) INAX |
もちろん「黒」に限らず、住まいの中にどんな色をもってくるのか、組み合わせるのかによって、心地よさも左右されるもの。色合いの好き嫌いはもちろんのこと、部屋の用途や広さ、内装材や家具、ファブリックとのコーディネートなども重要です。水まわりの場合も、キッチンであれば、ダイニングやリビングとのつながり、バスルームであれば洗面・脱衣室との関連性などに配慮して選ぶようにしましょう。
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