第1位:外付けブラインド、オーニング、シェード
注目の第1位は、外付けブラインド、オーニング、シェードです。その効果は、何もないガラス窓に比べて日射侵入率を約21%に抑えます。遮蔽効果はレースカーテンの約3倍、内付けブラインドの約2.6倍、紙障子の約2.2倍です。これは「外付け」であることがポイントです。窓の外側で日射を遮蔽することがことのほか効果をもたらしているのです。窓の外に少し空間をあけて取り付け、日陰の空間をつくるとより効果が増すようです。それではシェード、オーニング、外付けブラインドとはどんなものか見てみましょう。
■シェード
サンシェードとは日本でいうよしずのようなもの。窓の外に日陰を作り部屋に入る日射をカットします。 |
■オーニング
オーニングは窓の上部に取り付けられ開閉機能を持つテント地の日除けのことです。写真はタチカワブラインド【サンシェスタ】。 |
開閉できるため、夏は広げて日射を遮り、冬は閉じたままにして日射をなるべく取り込むというように、季節に合わせた使い方ができます。
サンシェードもオーニングも強い日射を遮りながら風を取り込めるので、省エネに貢献します。
■外付けブラインド
外付けブラインド例 オイレスECO株式会社【サンシャディ】。 |
右の写真(オイレスECO株式会社の住宅用外付けブラインドサンシャディ)は、ブラインド兼シャッターとして、セキュリティ面でも安心感があります。ルーバーの角度調節が可能なことから夏の日射遮蔽や視線の遮りも思いのまま、フルオープンで開放感がある、多機能な外付けブラインドです。
これらウインドウトリートメントによる日射対策を取ることの他に、窓ガラス自体を遮熱タイプにしたり、窓の上に庇を設けたりと複合的な対策を取るとより効果が期待できます。
今回はウインドウトリートメントと呼ばれる窓回りの装飾品がもつ別の顔として、日射を遮蔽する効果について注目しました。オーニング、サンシェードなどは最近のガーデニングブームや外部空間の有効利用などに活躍しているアイテムです。単なる飾りとしてではなく、冷暖房に頼らず夏を快適に過ごし、省エネに貢献するように、ぜひ活用してみたいものです。
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