注文住宅/家づくりを始める前に・心構え・トレンド

建て主ではなく施主となれ(2ページ目)

住まいを建てる人は色々な呼び方をされます。建築主、建て主、施主、クライアント。同じ意味で使っていても、言葉というのはその中に深い意味や言霊があるものなのです。

佐川 旭

執筆者:佐川 旭

家を建てるガイド

建物の呼び方も違います

建物はどこに依頼をするかによって、呼び方が変わってきます。

・不動産の設計部にお願いすると・・・ 物件または案件
・ハウスメーカーにお願いすると・・・ 商品
・建築家にお願いすると・・・ 作品
・工務店にお願いすると・・・ 建物または建築物

建物の名前というのはそんなに気にしないで使っていますが、名前が違うということは、家づくり全体の流れも変わってくるということです。そして当然、住まいに対するコンセプトも違ってきます。

施す心で地域をつくる

多くの情報は家づくりを迷わせます。自分で選んだ情報がたとえ正しくとも、施工の不備や担当者の怠慢で上手くいかないこともあるでしょう。
また、ネットの知識ばかりに片寄るのではなく、時には現場の声や経験者の声を聞くことも大切です。仮に家づくりが大成功だと思って引っ越しをしても、隣人と上手くやっていけなければ住みづらくなってしまうことこともあるのです。そのため家づくりというのは、建て主ではなく、施主の心で接していくことが大切なのです。「俺が主(あるじ)だ!」という姿勢でいるよりも、施す心を持つことによって、お互いに助け合いの心も生まれるでしょう。そして近隣の方々との輪も広がるはずです。それには工事中から現場周辺の道路清掃や近隣への配慮をしておくことがとても重要になります。そしてそういう配慮も大事にしてくれる施工会社を選ぶことも大切です。工事中から近所のお付き合いは始まっているのです。

家は単なる構築物ではなく、コミュニティーを持った地域の財産にならなければいけないということです。


・・・これだけは読んでおきたい家づくり講座・・・
「満足する一戸建てをつくるには」第1回:土地を手に入れる!どこに頼む?
「満足する一戸建てをつくるには」第2回:あなたの土地に地耐力はある?
「満足する一戸建てをつくるには」第3回:構造・工法の特徴を知る!
「満足する一戸建てをつくるには」第4回:磯野家に学ぶ“現代の間取り術”
「満足する一戸建てをつくるには」第5回:設計図面ってどう見るの?
「満足する一戸建てをつくるには」第6回:建物の総費用どうなっているの?
「満足する一戸建てをつくるには」第7回:工事段階別“現場チェック法”
「満足する一戸建てをつくるには」第8回:施主も参加する家づくりの儀式
「満足する一戸建てをつくるには」第9回:追加・仕様変更はいつまでOK?
「満足する一戸建てをつくるには」第10回:耐震性のポイントは壁にあり
「満足する一戸建てをつくるには」第11回:外断熱・内断熱どっちがいい?
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