高級マンション/高級マンション選び

高級マンション、その資金計画は最適か?

低金利のいま、自己資金の量は資産運用のバリエーションをあらわす。情報誌やサイトに載っている資金計画の落とし穴は?ハイグレードマンション購入のための賢い選択は?

坂根 康裕

執筆者:坂根 康裕

高級マンションガイド

高額不動産の販売で資金計算をしないのはなぜ?

不動産の知識だけでは良い買い方は出来ない!?
マンション購入の過程において、資金計画は物件探しと同様に重要なプロセスのひとつ。とくに一次取得層向けマンションの購入者はそのウエイトが高い。

「営業マンがどれだけ親身になって資金相談にのれるかで、その現場の歩留まりが決まる」郊外ファミリー向けの販売センターではこんな接客方針もあるほどで、一次取得層にとって購入資金の計画がいかに大切かがわかる。

ところが高額マンションの販売センターでは、資金相談をしている風景をほとんど見ない。事前に銀行と融資枠の相談を済ませていたり、手持ちのキャッシュ(現金)で全額まかなう場合も少なくなく、マンションの販売員と話し合うことはあまりないようだ。

FPを最大限活用するには?

今後FPの存在がもっと身近になる!?
最近は情報誌やネットを中心に、資金計画に関する情報は充実するばかり。ローン商品の紹介・比較、事例に基づいた家計簿のチェック、さらには支払金利を抑える返済方法など買った後のアドバイスまで載っている。

しかしここでもまた、一次取得者向けの記事がその大半を占める。安心と安定をキーワードに、リスクを最小限に抑えるためのファイナンシャルプランナー(FP)の助言が並ぶ。

そもそもFPは、その人の性格や信用力を考慮して、個別に資産運用や生活設計のプランニングを行うプロフェッショナル。ところが不特定多数に発信するハウツーものでは、相談者を架空に想定せざるを得ないためかFPの個性が発揮しきれていないような気がしてならない。

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