高級マンション/高級マンショントレンド

実は世界一?日本の高級マンション(3ページ目)

かつてはウサギ小屋と揶揄された日本のマイホーム。バブル崩壊、都心回帰、超高層マンションラッシュなどを経た今、そのレベルは世界基準で見た場合、果たしてどんなポジションにあるのだろうか。

坂根 康裕

執筆者:坂根 康裕

高級マンションガイド

見直される日本の住文化

以来、「パークマンション千鳥が淵」、「ザ・ハウス南麻布」(ともに04年)や「目白ガーデンヒルズ」、「虎ノ門タワーズレジデンス」(ともに06年)などエポックメーキングな高級マンションが立て続けに誕生。内装の上質感を極め、存分に眺望を楽しめるよう開口部も大きく広がった。

開口の大きさ、ディテールの完成度は芸術的と評価する声も。「虎ノ門タワーズレジデンス」は高いホスピタリティを提供するホテルオークラに隣接。地の利を生かしたサービス提携でも話題となる


とくにインフィルでは、竹や漆喰など日本古来の素材を応用したり、和室や引き戸のメリットを見直して空間に柔軟性を持たせるなど、和文化に立ち返ったアイデアが増加しつつあり、日本の住宅の優れた点があらためて再確認されている。

先進国の住宅を研究したデベロッパーが、ある部分では日本的な要素を評価し、採用する。この事実は街並み、専有面積(あるいは体積)を除けば、日本の高級マンションもかなり世界基準に達しつつある、いやそれどころか世界に誇れる要素さえ十分持ち合わせている、とは言えまいか。

「パークコート虎ノ門 愛宕タワー」ではあらためて引き戸の利点に注目。<三井デザインコンペ受賞作品(画像)>では障子や漆喰など日本家屋の優れた要素を取り込んでいる

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