商品力+立地条件を兼ね備えた2000年前後が狙い目
これまでの最終結論です。DINKSに向く立地、商品力の両方を併せ持つマンションは、1990年代後半から2000年代前半の中から探してみるのが、中古マンション購入の出発点といえるでしょう。ただし、必ずしもこの中から、自分にあった中古マンションが見つかるとは限りません。DINKS向き中古マンションの年代基準というモノサシがあれば、他の年代のマンションとの比較検討がより具体的にでき、納得のいくマンション購入ができると思います。私は現在1974年に建てられた都心立地の築34年の中古マンションに住んでいます。この年代のマンションは数こそ少ないものの、立地はDINKS向きの都心ブロックに属するものが大部分。問題は商品力です。この時代、性能表示はありませんし、遮音性の目安となるスラブ厚は150mm以下、そして旧耐震基準です。
そこで私は、遮音性については管理組合に問い合わせて、上階の音が気になるフローリングに変更する場合(このマンションは、もとは絨毯)の制限がルールとして設けられていることを確かめ、合格としました。耐震性については、旧耐震基準ですが、当時の第一級ビルレベルの堅牢さで建てられている、という初代入居者からの説明を聞き納得しました。それ以外気になる建物の劣化については、建物調査会社へ調査を依頼し問題がないかを、チェックしました。中古マンションの年代基準が分かっていたからこそ不安なくできた、1974年の超クラシックマンション購入だったのです。
みなさんも、DINKS向き中古マンションの年代基準というモノサシを参考に、自分なりの基準を付け加えながら、中古マンションを比較検討してみください。
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