ティカルへの道
サウス・アクロポリスの神殿。ティカルでは宮殿や墓地、住居の複合体をアクロポリスと表現し、また2対一体のピラミッドとその周辺の遺跡をコンプレックスと呼んでいる ©牧哲雄
グアテマラの首都グアテマラ・シティへは直行便がないので、アメリカやメキシコ諸都市を経由する。格安航空券で11万円前後から。ツアーは8日間25万円前後から。
■国内移動
グアテマラ・シティからティカルの起点となるフローレス(サンタ・エレナ)へはバスで約8時間、飛行機なら約1時間。もしグアテマラ・シティに泊まるなら、バスで1時間以内で移動できるアンティグア(世界遺産)を起点にすることをオススメする。フローレスからティカルへはバスで1時間。ミニバスやツアーはどのホテルからでも申し込める。
また、フローレスへはメキシコ最大のカリブ・リゾート、カンクンからバスで入ることもできる。途中ベリーズを通り抜けて、約12時間。というわけで、メキシコシティに入り、世界遺産「古代都市チチェン・イッツァ」や「古代都市ウシュマル」を見ながらカンクンに移動し、そこからティカルを目指し、グアテマラ・シティから帰国なんていうルートも考えられる。
■周辺の世界遺産
周辺には多くの世界遺産がある。グアテマラを訪ねるツアーではほとんど世界遺産「アンティグア・グアテマラ」もパッケージされており、同じグアテマラの世界遺産「キリグアの遺跡公園と遺跡群」やホンデュラスの「コパンのマヤ遺跡」を訪れるものもある。
メキシコを同時に訪れる2週間ほどのツアーでは、季節によっては5~10もの世界遺産を巡るものさえ存在する。ツアーでなくても、たとえばメキシコシティにストップ・オーバーすれば、世界遺産「古代都市テオティワカン」や「メキシコシティ歴史地区とソチミルコ」も気軽に訪ねられる。
ティカルのベストシーズン
高さ51mを誇るI号神殿。内部にはア・カカウ王の墓があるが、すべての神殿から墓が見つかっているわけではない ©牧哲雄
グアテマラの気温は1年を通して平均しているが、グアテマラ・シティは標高1,500mあるため、むしろティカルとグアテマラ・シティの温度差に気をつけた方がいい。ティカルは1年中暑いが、グアテマラ・シティは冬の夜10度を切ることもある。
世界遺産基本データ&リンク
II号神殿とグラン・プラザ ©牧哲雄
登録名称:ティカル国立公園
Tikal National Park
国名:グアテマラ共和国
登録年と登録基準:1979年、文化遺産(i)(iii)(iv)、自然遺産(ix)(x)
【関連記事&サイト】
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- アンティグア・グアテマラ/グアテマラ
- チチェン・イッツァ/メキシコ(マヤ文明の世界遺産)
- 古代都市ウシュマル/メキシコ(マヤ文明の世界遺産)
- メテオラ/ギリシア(複合遺産)
- ヒエラポリス - パムッカレ/トルコ(複合遺産)
- カッパドキア/トルコ(複合遺産)
- マチュピチュの歴史保護区/ペルー(複合遺産)
- Visit Guateala(グアテマラ観光局の公式サイト。英語、スペイン語)