SRIファンドをピックアップ
それでは、具体的にSRIファンドを見てみましょう。ここにあるのは、運用期間3年以上でTOPIXを上回る成績を出しているファンドの一部です(環境技術・水などに特化したファンドは、注目の環境関連ファンドをご覧ください)。
■損保ジャパン・グリーンオープン(ぶなの森)
1999年9月30日設定の10年以上続く老舗エコファンドの一つ。環境への取り組みに優れ、なおかつ株価水準が割安と判断される企業に投資します。2011年R&Iファンド大賞/国内SRIファンド部門の優秀ファンド。
■地球温暖化防止関連株ファンド(地球力)
「再生可能エネルギー」、「未来型燃料」、「クリーンテクノロジー&環境効率」をテーマに選んだ世界の企業の株に投資。純資産総額の0.05%(年率)相当額は地球環境保護に取り組んでいる団体へ寄付されます。
■朝日ライフ SRI社会貢献ファンド (あすのはね)
環境、顧客対応、市民社会貢献、企業倫理等から社会貢献度を評価。信託報酬1.869%の一部は社会的課題に取り組む団体に寄付されます(2011年決算時では、子どもの虐待防止センターや樹木・環境ネットワーク協会、東日本大震災応援基金などに寄付)。
■DIAM高格付インカム・オープン(ハッピークローバーSRI)
高金利の期待できる高格付資源国の公社債を3/4、積極的にCSRに取り組む国内企業に1/4投資するユニークなファンド。外債部分に為替リスクがあるものの、相関の相性のよい海外債券と国内株式をセットしています。
■三菱UFJ SRIファンド (ファミリー・フレンドリー)
仕事と生活を両立でき、多様で柔軟な働き方を選択できる「ファミリーフレンドリー企業」に投資。産休、育児、介護休業の制度内容、雇用・就業形態の多様性、キャリアサポート、健康や安全への配慮といった視点で評価します。
■アムンディ・りそなウーマンJファンド
女性が活躍する企業、女性向けに商品・サービスを提供する企業の二つの視点から銘柄を選定。収益力にたいして株価が割安と判断される銘柄から発掘します。
SRIファンドの組入銘柄は大企業が多いため、日本株に投資するタイプはTOPIXと同じような動きになりがちな傾向も見られます。しかし、CSRを評価することで中長期的にベンチマークを上回る成績を残せているファンドも少なくはありません。年金消失、損失隠しなど企業の社会的責任が疑われる事件が絶えない中、あらためて社会貢献とともに資産の成長を目指せるSRIファンドに今後も期待したいものですね。
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