パン/パン屋さん取材レポート(東日本)

パン ピジョン(鳩ヶ谷)(3ページ目)

鳩ヶ谷駅からすぐのところにある、温もりいっぱいのパン屋さん。明るく気持ちのいい接客は魅力的で、通い詰めたくなってしまうほど。ぽってり&さらり、2層のクリームが愉しめるクリームパンは季節限定商品です。

執筆者:来栖 けい

口のなかに広がる北海道! コロッケパン

「プティ コロッケ」(157円)は、ふんわりコシの強いパン生地(丸型)に、丸みを帯びた肉厚のコロッケをパックマン状に挟み込んだ一品で、口の中で弾けるじゃがいもの風味があまりに秀逸です。

コロッケの中身は、じゃがいも、にんじん、玉葱、挽き肉等。じゃがいもはゴロゴロと形が残っていて、歯が触れると儚く崩れます。その瞬間、何ともいえない素朴で濃厚な風味が放たれるわけですね。

コショウが控えめなのも、じゃがいもの風味を活かしきるため? 青っぽい香りの千切りキャベツが、食感だけでなく自然感をさらに強調する役目を果たしてくれているので、記憶に残る味もより一層強烈です。

酸味の効いたソースとまったりとしたコクを持つマヨネーズソースも、パン、コロッケと見事に調和。味わいから、北海道の広大な自然をこんなにも強く連想できるものは他にはないかもしれません。

日本人の味覚中枢を刺激する野沢菜のおやき

「野沢菜のおやき」(136円)は、長野の郷土料理ともいえるおやきをイメージした「おやき風惣菜パン」。シンプルな薄めのパン生地に、シャキシャキの野沢菜炒めがたっぷりと包み込まれていて、非常に親しみやすい味わいです。

野沢菜の香り、風味、食感、旨み、そしてその奥に潜むまろやかな酸味。特に酸味は、油のコクとともに生地のおいしさを倍増させる役目を果たしていて、それをさらに白胡麻の程よい香ばしさが後押しする、といった感じです。

生地がモチッと存在感あるものなので、噛み締めていくうちに野沢菜のおいしさが生地の中に入り込んでいきます。食感は違えど、非常に一体感ある一品ですね。この野沢菜フィリングはごはんとの相性も抜群だとは思いますが、それ以上にこのパン生地との相性がいい。日本人ならば、誰もがハマってしまう味わいだと言えますね。

南北線に乗れば、そのまま埼玉高速鉄道に直結しているので、都内からでも比較的行きやすいと思います。お休みの日にでも、ぜひ足を運んでみてください。


【店舗情報】
所在地:埼玉県鳩ケ谷市大字里1245-1  
TEL:048-287-1050
営業時間:7:30~19:00
定休日:月曜日・第2火曜日
地図:Yahoo!地図情報
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※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

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