ラ・カシェット(4ページ目)

・季節のサラダ

このドレッシングが特筆物。

メイン料理(肉か魚のプリフィクス)の前には、サラダもついてきます。トマトは、あの「アメーラ」を使われていますし、ドレッシングももちろん自家製。エクストラバージンオイルに、土佐酢、甘酢、ポン酢を合わせたもので、酸味が抑えられた味わいとなっています。


・メイン料理

シェフのスペシャリテともいえるステーキ料理。

メインの肉料理は、これまた何と2種類の部位を使ったステーキが登場！　2種類それぞれの食感が楽しめるのは嬉しい演出ですね。

シェフのスペシャリテだけあって、さすがの火入れ。	肉の焼き色が実に艶やか。

使用されている牛ブランドは、その日の仕入れによって変わりますが、この日は京都牛！　しかもフィレとミスジの豪華ダブル部位の登場です。これだけの希少部位同士の饗宴ですから、どちらとも火入れが難しいとは思いますが、さすがは有名ホテルの鉄板部門を長らく務められていらっしゃったシェフだけあり、見事としか言いようがない火入れ加減！　ミディアムとしては完璧たる見た目の鮮やかさと肉香で、食べる前からうっとりです。

つけダレはポン酢や山葵もありますが、やはり「藻塩」がベスト。円やかな塩味が肉をより一層引き立たせ、お箸で食べられる程の柔らかさと、旨味ジューシーな味わい、そして香りの余韻を、心地良く残してくれます。私のような肉星人には、たまらない一皿でしょう。

また、付け合せの温野菜も素材を活かしきった出来栄えで、旨味というよりも甘味というべき野菜の持ち味が、ステーキにすら負けない存在感を放っていましたね。