見所その1~ゲイのしあわせを願って
昨年の『ミルク』フィーバー(アカデミー賞受賞式でのショーン・ペンのスピーチなど)もゲイの権利の獲得に大きな貢献を果たしたと思いますが、世界中の人が注目する(何千万人もが観る)SATC2でのこの展開も、負けずおとらずな影響力を持つと思います。本当に素晴らしいシーンでした。
見所その2~サマンサ大暴れ
4人は王様気分でアブダビの旅をマンキツするのですが、そこはなんだかんだ言っても中東です。女性の肌の露出が禁じられている(顔まですっぽり黒い布で覆っている)ような国でエロスをむきだしにするとどんなことになるか…考えただけでもドキドキしますよね。
アブダビの市場でのサマンサ姐さんの大暴れは、まちがいなく今回の最大の見所です。もうね、キャーキャー言っちゃいます。
でも実は、中東(イランとかイラクとか)って世界で最もゲイが迫害されてる地域でもあります。そう考えると、性に対して窮屈な(男尊女卑でホモフォビックな)伝統に敢然と立ち向かうサマンサ姐さんは、まるでジャンヌ・ダルクのように見えてきます。爆笑しつつ、ちょっとジーンときたりします。
見所その3~80年代ファッション
オープニングでは、80年代にニューヨークに出てきたばかりの頃の4人の姿がフラッシュバックするシーンがあります。まだお金もない学生で、カフェやバーでアルバイトしてたりするのですが、そんな彼女たちの80年代ファッションがスゴいです(まさにトゥーマッチ)。一瞬ですので、目をサラのようにして観ましょう。