セクシュアルマイノリティ・同性愛/映画・ブックレビュー

意外に感動!見所の多かった『SATC2』(3ページ目)

待望の『SATC2』が公開されました。4人のキャラのはじけっぷりやとびっきりのゴージャスさはそのままに、世の女性たち(とゲイ)に対する作り手の「思い」がジンジン伝わってくるような、泣ける映画でもありました。

後藤 純一

執筆者:後藤 純一

同性愛ガイド

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見所その4~大物ゲストが登場


satc2
マイリー・サイラスやペネロペ・クルス、ライザ・ミネリのカメオ出演にも注目!
特にライザ・ミネリの出演シーンは拍手モノ。夢のようです。
ライザ・ミネリをよく知らない人のためにフォローすると…あの「ストーンウォール事件」のきっかけとなったジュディ・ガーランドの娘であり、ブロードウェイのスターとして成功し、歌手のピーター・アレンと結婚しましたが、彼はゲイで、そのことを承知でつきあっていました(映画『キャバレー』を地で行くような私生活でした)。彼女はゲイたちにとって特別な存在(伝説的なゲイ・イコン)なのです。一時は引退も噂されていましたが(現在64歳)、奇跡的なカムバックを遂げ、このSATC2でスゴいパフォーマンスを見せています。
 

見所その5~結婚や出産を経験した女性たちへのエール


satc2
SATCはどちらかというと、独身女性のセックスや恋愛を描いてきました(だからこそゲイとシンクロするのです)。が、前作でサマンサ以外の3人が結婚したということもあり、今回は地に足の着いた結婚生活や子育てにポイントがシフトしています。

ミランダとシャーロットがホテルのバーでたまったウップンをはきだしあうシーンは本当に痛快です。「よくぞ言ってくれました!」という世界中の母親たちの拍手が聞こえてくるようでした。

これまでのSATCが「恋も仕事も素敵にこなす輝ける独身女性(とゲイ)への讃歌」だとすると、今回のSATC2は「結婚生活に迷いや悩みを持つ女性や子育てに奮闘するすべての女性(とゲイ)へのエール」だと思います。

ジェニファー・ハドソン&レオナ・ルイスの歌うエンディング曲を聴きながら、浜辺におしよせる波のように感動がひたひたと…。きっと最高に素敵な映画体験になるはずです。
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