セクシュアルマイノリティ・同性愛/映画・ブックレビュー

愛は垣根を越えて~舞台『ヘアスプレー』(3ページ目)

主人公はカッコいい男の子とキレイな女の子という「常識」を痛快にひっくり返すミュージカル『ヘアスプレー』をオススメします。

後藤 純一

執筆者:後藤 純一

同性愛ガイド

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ジョン・ウォーターズ流の毒がスパイスに


ヘアスプレー
こんな母娘が主役って…素晴らしすぎ!
『ヘアスプレー』はもともと、アンダーグラウンド映画の帝王、ジョン・ウォーターズによる初のメジャー作品として88年に初製作されました。その時はジョン・ウォーターズ作品のミューズであるディヴァイン(元祖巨体系ドラァグクイーン。『ピンク・フラミンゴ』では犬のう○こを食べて世界に衝撃を与えました)が出演し、主人公トレイシーのママ、エドナを演じていました。

この映画をもとにブロードウェイ・ミュージカルへと生まれ変わった『ヘアスプレー』は、最高にキャッチーな音楽と楽しいダンスで彩られていますが、ジョン・ウォーターズならではの毒も随所に盛り込まれ、絶妙なスパイスを効かせています。

とんでもなく底意地の悪い差別意識プンプンな人がけちょんけちょんにされたりもするし、女どうしのドロドロな戦いもあるし、高校生とは思えない波瀾万丈でシャレにならない出来事にも巻き込まれるし、美人アイドルがとってもキュートに歌っている歌がひどい内容だったりします(笑えます)

そうした毒は、2007年の映画版(ジョン・トラボルタがエドナを演じてました)よりもはるかに濃いもので、舞台でなければ味わえないお楽しみの1つになっています。


ヘアスプレー
日程:~6月14日(日)
場所:東京厚生年金会館大ホール
チケット:S席12,000 A席10,000 B席8,500

『ヘアスプレー』写真展@『cocolo cafe』
~6月14日(日)
『ヘアスプレー』チケットの半券提示でフードまたはデザートご注文の方にワンドリンク・サービス。観劇のお帰りの際は、ぜひ、お立ち寄りください!
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