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世界のチョコレート(4ページ目)

チョコレートの基礎知識から各国のバレンタイン事情、さらには注目の最旬ブランドまで、チョコレートがもっと美味しくなる情報を集めました。

古屋 江美子

執筆者:古屋 江美子

旅行ガイド

まだまだある! 世界の要チェックブランド

ショコラトリー・ドゥ・モナコ。モナコにある唯一の店舗は開放的な雰囲気で入りやすく、観光客の姿も多い

ショコラトリー・ドゥ・モナコ。モナコにある唯一の店舗は開放的な雰囲気で入りやすく、観光客の姿も多い

昨今、料理界でも時代をけん引しているスペインには実力派のチョコレートブランドもそろっています。世界一予約の取れない名店「エル・ブジ」でデザートシェフを務めたオリオール・バラゲ(Oriol Balaguer)や昨年日本にも上陸した王室御用達のカカオサンパカ(CACAO SAMPAKA)がその代表格といえるでしょう。

アメリカの『フォーブス』誌で「世界一高価なチョコレート」と紹介されたのは、ダラス生まれのノカ・チョコレート(NOKA Chocolate)。セレブのあいだでも人気が高く、アメリカのほかに日本・台湾・ロシアなどに店舗を展開しています。同じくリュクスなムードが漂うのが、モナコ公室御用達のショコラトリー・ドゥ・モナコ(Chocolaterie de Monaco)。かのグレース・ケリーの結婚式のチョコレートも手がけており、甘味の強いクラシカルなテイストのチョコを好む人には特にオススメ。珍しさなら、世界で初めてラクダのミルクを使ったチョコレートを造ったドバイのアルナスマ(Al Nassma)やイスラエル創業でニューヨークでも大人気のマックス・ブレナー(Max Brenner)などはいかがでしょう。

 

パティスリー・サダハルアオキ・パリ。落ち着いたムードでパリの街並みに自然と溶け込んでいる

パティスリー・サダハルアオキ・パリ。落ち着いたムードでパリの街並みに自然と溶け込んでいる

それからもうひとつ、世界15カ国の86名のパティシエからなる団体、ルレ・デセール(Relais Desserts)のメンバーが手がけるブランドにも注目です。ルレ・デセールは1981年に創設された組織で、加盟するには現役会員の2名の推薦が必要、かつ実技試験にパスする必要があるなど、ハードルはかなり高め。会員にはジャン=ポール・エヴァン氏やピエール・エルメ氏のほか、オリジンーヌ・カカオの川口幸彦氏やパティスリー・サダハルアオキ・パリ(pâtisserie Sadaharu AOKI paris)の青木定治氏など日本人もいます。初代会長はルクセンブルク王室御用達ブランドのオーバーバイス(Oberwise)を率いるピット・オーバーバイス氏、現会長はフランスのフレデリック・カッセル氏(Frédéric cassel)。ほかにもミッシェル・ブラン氏(Michel Belin)、ジャック・ベランジェ氏(Jacques Bellanger)など錚々たるメンバーが名を連ねています。

 
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