国際結婚/国際結婚アーカイブ

カフェ好きの私、コーヒー嫌いの夫 <2>(3ページ目)

カフェについて嗜好や考え方の違う私たち夫婦は、ある日テイクアウト・コーヒーの紙カップをめぐって大ゲンカ。それが“話をする”ことで、意外な展開を見せていきます。

執筆者:シャウウェッカー 光代

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なんと2人でカフェを楽しめるように……!


2人のお気に入りとなったカフェ
正直言って、前ページのような“理由”を話したことが、夫にこれほどの変化をもたらすとは、思ってもみませんでした。

まず、2人で行動している途中で、必ずブレイクを入れてくれるようになりました!  ありがたや~~~♪

さらに、コーヒーも飲むようになりました!
これは、私に合わせてというよりも、自分が楽しみたいからだそうです。スイスで家族といる時も、素敵なカフェやレストランに行ったりすることが多いですから、みんなと一緒にコーヒータイムを楽しめるようになりたかったようですよ。

そして、なんと2人の行きつけのカフェまで、できてしまいました!!
近所にある私のお気に入りのカフェだったのですが、一度2人で行ってみたら、彼も雰囲気が気に入って、時々(そう多くはないですけれど)、一緒に出かける用事があったついでに、立ち寄ったりしています。以前では考えられないことだったのに……。

私はといえば、スイスの家で、義父と夫が話しているのを聞いた時は、「もしかしたら、また何かへの不満や文句を言っているのかなあ~?」とニンマリするようになりました。

「話す」べきことの内容とは


この一連の出来事で私が感じたのは、この一言に尽きます。
「話してみるもんだなあ……」
こんな変化があるとは、まーったく期待も予想もしていませんでしたから。

実はこの記事は、カフェの話でも私たちの和解の話でもなく、言いたかったことはこの「話してみるもんだなあ……」なんですよね。

私はよく記事でもインタビューでも「国際結婚夫婦の円満の秘訣は、お互い何でも言葉にして、相手に伝える・話し合うことです」と述べてきましたが、「じゃあ何を話せばいいの?」という方も多かろうと思います。

“話すべき内容”は、ほんと他愛ないことなんです。私たちのように。ケンカの原因となったお互いの行動の“理由”ですからね。
自分でも気づかなかったり、改めて考えたこともないほど自分の中では(あるいは、自分の文化の中では)当たり前になっている行為を、一度見直して、言葉にしただけなのです。

でも、他愛ないことこそ大事なんですよね。特に、文化の背景が違う国際結婚カップルの場合は……。

小さいこと、他愛ないと思われることほど、こまめに拾って、言葉にして、話してみましょう。お2人の間に何か驚くような変化があるかもしれませんよ。


【関連リンク】
「カフェ好きの私、コーヒー嫌いの夫<1>」
「国際結婚版 『夫婦円満の秘訣』発表!!」
「国際結婚の食卓……妻たちの格闘」
国際結婚の食卓……夫婦の妥協点
「年を取ると生まれ育った食べ物に戻る?」
“以心伝心”より“話し合い”が夫婦円満の極意
国際結婚している有名人もこうアドバイス 話し合いはやっぱり大事!

 

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