初めての方は、前編「カフェ好きの私、コーヒー嫌いの夫<1>」をお読みください。

カフェについて嗜好や考え方の違う私たち夫婦は、ある日、テイクアウト・コーヒーの紙カップをめぐって大ゲンカ。
それが意外な展開を見せます……

話してみるもんだ…… 夫の不平の理由


私の“ささやかな楽しみ”の横で文句を言い続けた夫に、ついにキレてしまった私。そして思いのたけをブチまけると……

考え込んでいた彼は、「言われてみて分かった」と切り出しました。

夫によると、スイスの男性は、いつも何かを批判したり、不満を言ったりしているのだそうです。
義父もそうで、実家に帰ると、義父はいつも社会のいろいろなことに文句を言い批判している、とか。だから自分も自然にそうしていた、……と言うのです。

この時も、私に対して文句を言っていたわけではなく、いつもの習慣で、紙のカップに対して思っていることを、義父のように口に出してブツクサ言っていただけなのだとか。
なるほどねえ~、だから正論なわけなんですね~。

考えてみれば、私も、誰に言うともなく、ニュースを見て批判したりツッコミを入れたりしていること、よくあるんですよね。
「ああ、そういうことなのか」と思いました。

加えて、私にはいつもユーモアたっぷりに話しかけてくれる義父が、夫とはそんな会話をしていることも、初めて知りました。
義父は私とは英語で話していますが、夫とは母国語で話しますから、そのスイス・ジャーマンが話せない私には、2人の会話の内容はまったく分かりません。分かっていたら、彼の紙カップへの不平も「あ~、お義父さんソックリ!」とばかりに聞き流せていたかも!?

彼にとっては、家のなかで今まで自然にやってきたことなので、それが私をどんな気持ちにさせるかまでは、考えてみたことがなかったようです。

理由が分かれば、私のムカつきもどこかへス~ッと消えてしまいました。モヤモヤが晴れたような感じ、とでも言いましょうか。
人の行動には必ず理由があるのです。聞いてみなければ分からないものだなあ、と思いました。

同時に、私もまだ彼に話していない“理由”があったことを思い出しました。


「分かってくれているだろう」はダメ。何でも話さないと…… →