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オバマ大統領就任記念/米大統領と酒1

オバマ大統領就任式をTVで観ながら、アメリカ歴代大統領と酒との関わり合いを紹介することを思いついた。結構面白いエピソードがあり、バーで話すいいネタになる。今回はワシントンとリンカーン。

協力:サントリー
達磨 信

執筆者:達磨 信

ウイスキー&バーガイド

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蒸溜所を建設したワシントン

生臭い政治の話ではなく、大統領と酒の話で盛り上がろう
バーのネタ、というか酒場ネタを書く。酒を飲んで、酒を語らず。あのウイスキーはどうのこうのといった野暮な会話ではなく、もっと気楽な世間話でウイスキータイムを愉しもう。
昔からバーでは政治とスポーツ(とくにプロ野球)の話はするな、と言われている。激して口論になりやすいからだろう。でも大統領の酒ならば、生臭い政治の話にはならない。
先日、オバマ・アメリカ合衆国新大統領の就任式があったが、歴代大統領の中にはウイスキーとの縁が深い人が多い。

まず初代大統領ジョージ・ワシントン。建国後の1791年に独立戦争の出費補填のため初めて酒税を課す。スコットランドやアイルランドから移住し、独立戦争に身を捧げた開拓農民でウイスキーをつくっていた人々は激怒して、1794年、ペンシルベニアで反乱が起きる。
これを「ウイスキー戦争」とか「ウイスキー反乱」というのだが、ワシントンは兵を出動させて鎮圧した。その3年後、彼は大統領を辞し、バージニア州マウントバーノンの自宅農場で暮らすようになる。そこでなんと彼は蒸溜所を建設したのだ。
発掘調査によって5基の単式蒸溜器を備えた本格的なもので、ライウイスキーを生産していたことがわかっている。ただワシントンが蒸溜を見たのはわずか2年。67歳で逝去。

バーボンを愛したリンカーンの父

さて次は16代大統領のリンカーン。アメリカ人の誇りとされる大統領だが、ケンタッキー出身のこの人はバーボン普及の功労者ともいえる。
まずは彼の父親が凄まじいばかりのバーボン党で、バーボンに金を費やすために農場を売り払ったほどだ。また家族旅行に出かけたとき、筏(いかだ)に乗った。不運にもその筏が転覆してしまう。父親は家族を助けるより先に、持参していたバーボン樽を救ったという逸話がある。
息子が大統領になるだけあって、なかなか豪快な人だったようだが、息子は南北戦争時に父親の愛したそのバーボンをアメリカ各地へ普及させることになる。
次頁ではリンカーン大統領とバーボンにまつわる話をする。
(次頁へつづく)

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