炙りは裏表1秒ずつ
「モモ肉の”シンタマ”という部位の中でもごくわずかしか取れない中心部分だけの”シンシン”という部分をロースとしてお出ししています」(米本店長)”シンシン”と言えば希少部位をウリにする焼肉屋さんでは一人前数2千円以上する高級な部位です。夜でも一人前1100円というからこの店の良心価格がうかがえますね。さて、このロース肉。炙る際には一瞬たりとも目を離さないで下さい。裏と表を1秒ずつが最高に美味しい焼き加減だそう。
色が変わる寸前のまだピンク色を残したロースを口に放り込みました。まず感じるのは牛の力強い旨味。そして、それは噛み締めるごとにますます鮮明に。軽く火を通したことで、生で食べるよりも、香りや味わいが活性化しているのです。そして驚いたのは肉質のなめらかさ。舌に吸い付くような食感を堪能できました。ロースをはじめとした赤身の部位は脂ののった部位よりもより細やかに味わいを感じることができます。
スープも見逃せない旨さ!
ムチムチとした弾力のある豚トロや、脂のほとばしるカルビの旨さに唖然としているところへ、さらなる美味しさの波が打ち寄せてきました。それは添えられたスープ。何気なく飲んで、その味わいの深さにびっくり! 濁りのないクリアなスープからは想像もできないほど、コクや旨味が複雑に混ざり合っているのです。牛テールを大鍋に隙間なく詰め込み、沸騰する直前の温度を保ちながら長時間かけて煮だしたもの。アクは丹念に取り除き、純粋で上品な旨味だけを抽出。高級フレンチレストランでいただくコンソメスープに勝るとも劣らない、奥行きのある味わいなのです。
他にも豆モヤシのナムルや杏仁豆腐まで付く焼肉定食。その味のレベルの高さに脱帽です!
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