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江戸の粋を味わう桜鍋 中江【浅草】(2ページ目)

浅草にほど近い吉原大門前に江戸の粋を味わわせてくれる桜鍋の専門店があります。創業は明治38年。今年で103年目を迎える東京を代表する老舗をご紹介します!

菜々山 いく子

執筆者:菜々山 いく子

ランチガイド

様々な名物料理が味わえるランチコース

ランチメニューは桜肉を卵でとじた桜丼(1,050円)から桜肉の魅力を余すところなく味わえる中江コース(2,940円)まで全部で3種類。今回は奮発して中江コース(2,940円)をご案内します!

まずいただくのは前菜の三点盛り
馬肉ユッケ馬刺し玉子焼きが小さなかわいらしいお皿に少量ずつ盛りつけられたもの。
馬肉ユッケ馬刺し玉子焼き
名物の一つユッケは、常連さんだったあの故岡本太郎画伯が考案したものだそう。馬肉の風味豊かな香りを甘辛いタレが引き立てています。
馬刺しは生姜醤油でどうぞ。馬刺しといえば、通常ニンニク醤油でいただきますが、こちらの馬刺しには臭みが無く、肉本来の香りを楽しんでもらうために生姜醤油でいただきます。舌に吸い付くようななめらかな舌触りの馬肉を噛み締めているうちにただよう、力強い肉の香り。牛肉の刺身よりも数段上の味わいです。
甘めに味付けられた卵焼きは、どこかなつかしい優しい味。


肉の味わいを際立たせる酢飯とのコラボレーション

にぎり寿司
馬刺しのにぎり
次は馬刺しのにぎり寿司。口に含んだ瞬間、溶け出す脂の香りと旨味に感動! 柔らかく効いた酢の酸味と驚くほどよく合います。酢飯とコラボレーションすることによって、馬肉の甘さや風味を細部にいたるまで、鮮明に浮き立たせています。この美味しさは例えようがありません。

こちらの馬肉は福岡県久留米市にある契約牧場で育てたメスの7歳~8歳馬の肉だけ使用しています。通常出回っている馬肉は2歳~3歳のものだそう。長く育てることにより、肉に熟成された旨味が加わり、甘みや味わいも豊かになるのだそう。そして、馬肉は鮮度が命。すぐに空輸して品質を保っています。

さて、次ページでは東京名物の一つといっても過言ではありません。中江の本領発揮。桜鍋をご紹介します。
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