江戸情緒のこる日本橋で、とびっきりの京料理のお店を発見!

海苔屋さん、乾物屋さん、和紙屋さん……。江戸の情緒をそこかしこに残す日本橋は、私も大好きな街の一つ。ぷらぷらと小路を散策していると、赴きある佇まいの入り口を発見。控えめに掲げられた看板にも上品な雰囲気がただよっています。う~ん、これは期待できそう! 迷うこと無く店内へ。


だし巻き卵定食
店内はお客様でいっぱい。みなさんのお目当てはコレ!
「京の馳走 はんなりや」。木をふんだんに使って、落ちついた雰囲気の店内には、お買い物途中らしい奥様方や営業途中のサラリーマンでほぼ満席。一席空いたカウンターに腰をかけ、さっそく注文したのは「だし巻き卵定食」(1,000円)。しばらく待っていると、鰹と昆布出汁の香りが食欲を「これでもかっ!」と刺激するお膳が運ばれてきました。

「プルンッ」「ツルンッ」の食感と上品な味わい。
絶品!だし巻き卵!!

だし巻き卵
お出汁をたっぷり含んだ、だし巻き卵は口に含むと淡雪のように溶けていきます。
お膳の中央にどーんと鎮座するのは、タテ10cm×ヨコ15cm×厚さ5cmくらいの大きなだし巻き卵。お出汁の香りの正体はコレでした。さっそくお箸で一口大に切ってお口へ……まるでプリンのようにプルンッとした食感で、口に入れた瞬間たっぷりとしたお出汁がじんわりとにじみ出てきます。驚くのは、その口どけ。噛まなくても舌の上で淡雪のようにほどけ、そして最後に卵のやさしい甘さや香りが鼻から抜けていくのです。

さすが京料理のお店。鰹と昆布の上品なお出汁が卵のおいしさを隅々まで引き出してくれています。聞けば、卵3個にその3倍ものお出汁をたっぷりと加えて、何度も返しながら層を重ねているそう。京風のだし巻き卵の特徴は、この柔らかでツルンッとした食感。関東風の甘辛い味付けもいいですが、京風だし巻き卵の上品さと奥深さに、もうノックアウト! お醤油をかけずに、そのままの純粋な美味しさを味わってみて下さい。


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