まずはスープでおなかと心の準備を
この日はカブの温かいスープ。すっきりとした酸味が食欲をそそります。 |
食事の前にちょっとしたスープを口にできるのって、うれしいものなんですよね。これから始まる食事に期待がふくらんで、胃も気持ちも踊ってきます。
この日の前菜は3種の盛り合わせ。素朴な味わいが印象的。 |
・野菜のトマト煮
・タコの温製カルパッチョ
・田舎風テリーヌ
野菜のトマト煮は、じっくり煮込んだ野菜の旨味がトマトソースにとけ込んだ優しいお味。ムチムチっとした食感が後を引くタコの温製カルパッチョ。田舎風テリーヌは上に添えられた薬味と一緒に食べると濃厚さの中にも爽やかな香りが……。どれも素材を厳選して、丁寧に作られたんだな、と感じさせてくれるものばかり。素材を生かした素朴な味わいがほっとさせてくれます。
鼻から抜ける小麦の香り……これぞ手打ちパスタ!
お次はお待ちかねのパスタ。私が最もお伝えしたかったお料理です! このランチコースでは+525円でパスタを手打ちのものに変えることができます。もちろん通常のものでも充分に美味しいのですが、やはりここは生パスタの香りや食感を味わってみて下さい。本当は全種類ご紹介したい逸品ばかりなのですが、前ページ のパスタチョイスの中から春の香りただよう2皿を。幅広パスタのタリアテッレと濃厚なソースがよく絡み合い美味! |
シンプルな味付けだからこそ、小麦の香りが引き立ちます。 |
どちらも頂いてみると、ソースの美味しさはもちろんですが、それを引き立てるような強い小麦の香りが印象的。こちらの店ではセモリナ粉という目の荒い小麦粉を使っているので、一口ごとに小麦の風味が鼻孔をくすぐります。食感は噛むと奥歯を押し返すような弾力。手打ちの生パスタでなければこの味わいは出せません!
次のページではお楽しみのデザートをご紹介します。