和菓子/羊羹・最中・甘納豆

おひとり様仕立ての「ちょこっとsaomono」(2ページ目)

羊羹などの「棹菓子(棹物)」は、その長さゆえに手が出しにくい、という方も少なくないのでは。そんな声に応えて生まれたおひとり様仕立ての棹菓子「ちょこっとsaomono」。美しさ、かわいらしさにも注目です。

原 亜樹子

執筆者:原 亜樹子

和菓子ガイド

6月の「ちょこっとsaomono」

 青葉雨
「青葉雨」
錦玉羹の透明感が清々しい。
(6月の「ちょこっとsaomono」)
例えば6月のお菓子「青葉雨」。底まで透ける錦玉羹が、五月雨に咲く紫陽花をキラキラと包み込みます。

 saomono
錦玉羹の「沢の翠」
真夏にも楽しみたい
涼感のある菓子。
(6月の「ちょこっとsaomono」)
同じく錦玉羹の「沢の翠」は、清流に浮かぶ青楓が涼しげ。どちらも喉越しの良いお菓子です。

 saomono
夏の風物詩を描いた
「草蛍」
(6月の「ちょこっとsaomono」)
そして「草蛍」は、粒餡の羊羹に村雨(餡生地をそぼろ状にし蒸した菓子)を重ね、夏の風物詩を描いたもの。しっとりとした口当たりにも風情を感じます。

 saomono
黒文字を使うと
お菓子の味わいも増す。
日本の四季を菓銘(菓子の名)と意匠に愛で、黒文字を使って味わう。モダンな装いの小さな一包みには、和菓子の伝統がギュッと詰まっているようです。

<参考>
『事典 和菓子の世界』中山圭子著 岩波書店
<店データ>
「両口屋是清」伊勢丹新宿店
◇予算(下記は2010年6月のもの。内容は季節により変更):
「ちょこっとsaomono」(伊勢丹新宿店限定)
「草蛍」「うたかた」「沢の翠」各210円
「石畳」「青葉雨」各220円

【かりんとう記事】
手土産にしたい「東京のかりんとう」
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