羊羹などの「棹菓子(棹物)」は、その長さゆえに手が出しにくい、という方も少なくないのでは。そんな声に応えて生まれたおひとり様仕立ての棹菓子「ちょこっとsaomono」。美しさ、かわいらしさにも注目です。

(目次)
P1 「棹菓子(棹物)」と「ちょこっとsaomono」
P2 6月の「ちょこっとsaomono」

「棹菓子(棹物)」とは?

 saomono
ういろう製の「うたかた」
淡い水色から白への
グラデーションが儚げ。
(6月の「ちょこっとsaomono」)
「棹物(菓子)」(さおもの)、または「棹菓子」と呼ばれるお菓子をご存知でしょうか。羊羹やういろうのような細長いお菓子をこう呼び、1棹2棹と数えることもあります。羊羹などを流し固める型を舟といい、舟には棹が付き物だということから生まれた呼び名とされます。

ところで棹菓子は、その長さから日常のお菓子には選びにくい、という方も多いのでは。かくいう私もその1人。贈答用に利用することはあっても、毎日のおやつや友人への手土産には、できるだけ気軽に食べられるものがいいし、色々な種類を楽しみたい。店頭で気になる棹菓子があったとしても、結局は他のお菓子を選ぶこともしばしばです。

「ちょこっとsaomono」

 saomono
ういろう、羊羹、錦玉羹。
季節の色が華やか。
(6月の「ちょこっとsaomono」)
そんな声に応えて生まれたのが、名古屋の老舗「両口屋是清」の「ちょこっとsaomono」。切った棹菓子に黒文字を添え、おひとり様仕立てにしたもので、2年前から伊勢丹新宿店限定で販売されています。

見せ方を変えただけなのに斬新なかわいらしさ。常時5種類ほどが揃い、その内容は季節によって変わります。

 石畳
「石畳」
粒餡の羊羹に
カラフルな蒸し菓子「村雨」が重なる。
(6月の「ちょこっとsaomono」)
同店の和菓子職人歴15年で、現在は広報担当の中嶋さんが「食べ易さもさることながら、透明感や美しさを楽しんでもらえれば。」というように、今までは封を切り、カットするまで隠れていた「錦玉羹」(寒天で作る菓子)の透明な質感、伝統的な意匠の中にもポップでモダンな色使いに、視覚から魅了されます。

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