東京駅エキナカ商業施設「GRANSTA(グランスタ)」に、1月23日にオープンした「まめや金澤萬久」(まめやかなざわばんきゅう)は、金沢の有機大豆、能登大納言小豆、能登の黒豆など、希少価値の高い「豆」が主役の和洋菓子店。美味しいだけでなく、素材も良く体にも優しく、そしてセンスも良く。欲張りな欲求を満たす金沢発の新店が東京駅へやってきました。

(目次)
P1 「まめや金澤萬久」金沢からGRANSTA(グランスタ)へ!
P2 「甘納豆」、和風ダクワーズ「萬久の舟」

金沢発の「まめや金澤萬久」(まめやかなざわばんきゅう)

まめや
2009年4月にオープンした
金沢の本店は、
カフェも併設する。
「まめや金澤萬久」の母体はぶどうの木という会社。金沢でぶどう園を営み、その敷地内でレストランやカフェ、洋菓子工房を運営し、さらには銀座でコンフィチュール(ジャム)専門店「コンフィチュール エ プロヴァンス」を展開しています。

「まめや金澤萬久」が本店を構えるのは、金沢市の北國銀行の支店内というユニークな場所。同建物は日本を代表する建築家・村野藤吾氏の作品で、銀行創業当時の本店として1932年に建てられたものです。

炒り豆
同店の主役は豆。
地元石川県産の
希少価値の高い豆を使う。
取り壊しの話があるも保存の方向へと話が進み、新たな利用方法が検討される中で白羽の矢が立ったのが、金沢で愛されている「ぶどうの木」。それに際して立ち上げた新ブランドが、「まめや金澤萬久」だったということです。

同店の主役は豆。金沢の有機大豆、能登大納言小豆、能登の黒豆など、地元石川県産の希少価値の高い豆ばかりを用いて和洋菓子を作っています。

ダクワーズ
本店の舟形窓を模した
和風ダクワーズ。
中には艶々の甘納豆が入る。
本店では米粉のロールケーキ「能登の黒豆米粉ロール」や和風チーズケーキ「能登の黒豆フロマージュ」などの生菓子も人気とのことですが、グランスタ店で扱っているのは現在のところ「有機大豆の炒り豆」と「甘納豆」、和風ダクワーズ「萬久の舟」に「カステラ」のみ。品揃えについては試行錯誤中とのことなので、今後変わっていく可能性もありそうです。

豆本来の味を楽しむ「有機大豆の炒り豆」

豆
スペインの三ツ星レストラン
「エル・ブリ」にも輸出された
有機大豆「あやこがね」を使う。
グランスタ店の看板商品は、全9種類の「有機大豆の炒り豆」。金沢の有機大豆「あやこがね」を程好い固さに香ばしく炒りあげたもので、豆の粒が揃った美しい見た目が印象的です。いずれも豆本来の甘さを楽しむ素朴な味わいに仕上がっています。

素材そのままの「そのまま」、砂糖、はちみつに能登の塩を合わせた「しおみつ」、唐辛子とはちみつで仕上げた「からみつ」は、同店の自信作でいわば「基本の3種類」です。中でも特筆すべきは「しおみつ」。塩の持つ旨味と塩味が大豆の甘さと香ばしさを最大限に引き出しています。

あやこがね
有機大豆の生産者は、
高い理念を掲げる金沢の
有機穀物農家、井村さん。
グランスタ店限定の炒り豆は「ココア」「柚子胡椒」「大野味噌」「抹茶」「大野醤油」「アールグレイ」の6種類。こちらは今後変更の可能性もあるそうなので、早めに味わっておいた方が良さそうです。

中でも私が気に入ったのは、金沢・大野のヤマト醤油の味噌を用いた「大野味噌」。隠し味の生姜が効いています。日本で唯一の生姜の神社「波自加彌神社(はじかみじんじゃ)」がある金沢。生姜は金沢らしい素材の1つとも言えそうです。

甘党の方にお勧めしたいのは、金沢のお茶の老舗「野田屋」の抹茶を用いた「抹茶」。砂糖とはちみつをまとった豆の素朴な味わいに、ほろ苦くも甘いお抹茶が風味を添えています。

どの炒り豆もとてもシンプル。それでいて味と香りのアクセントはしっかりと効かせ、それぞれ異なる特徴が楽しめるようになっています。毎日のおやつやおつまみにはもちろん手土産にもぴったり。気の利いたパッケージもおもたせに向いています。

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