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「行事と和菓子」赤ちゃん誕生~満1歳

私事ではありますが、昨年第一子を出産し、産後3ヶ月間お休みをいただいていました。この機会に、赤ちゃん誕生から満1歳までの行事と和菓子を追ってみたいと思います。

原 亜樹子

執筆者:原 亜樹子

和菓子ガイド

私事ではありますが、昨年第一子を出産し、産後3ヶ月間お休みをいただいていました。この機会に、赤ちゃん誕生から満1歳までの行事と和菓子を追ってみたいと思います。

(目次)
P1 赤ちゃん誕生~一週間
P2 お宮参りとお食い初め
P3 初節句と満1歳

生後3日目「三つ目の牡丹餅」

三つ目
大きく作ることが多い
「三つ目の牡丹餅」
小豆には厄除けの意味もある。
まずは赤ちゃん誕生から3日目。「三つ目」と呼ばれるこの日、関東など一部の地域では「三つ目の牡丹餅」を親戚や親しい人に配り、出産の報告をします。これは牡丹餅(ぼたもち)を3つ詰めたもので、母親も体力をつけ、母乳の出を良くするために食べます。

私がお世話になった千葉の産院では、産後のおやつに牡丹餅が配られました。産院の栄養士さんによると、栄養事情の良い現代は、あえて餅を食べる必要はないそうですが、縁起物として、そして妊娠中に甘いものを我慢していたお母さんたちへのご褒美として出されているようです。私自身、久しぶりに口にした甘いものに癒されて、体力と気力の回復も早まったような気がします。

生後7日目「鶴の子餅」

内祝い
出産内祝いに
贈りたい
紅白の「鶴の子餅」
続いては生後7日目、命名書を張って祝う「御七夜」です。内祝いには命名紙を添えた鶴の卵形の紅白の「鶴の子餅」を贈ります。

鶴の子餅
甘い「すあま」製の
紅白「鶴の子餅」
鶴はおめでたい和菓子の意匠として、古くから使われてきました。中でも「鶴の子餅」は、出産に限らずあらゆるお祝い事に向くもので、和菓子屋の店先に「鶴の子餅お作りします」と掲げられていることも珍しくありません。

鶴の子餅は「鳥の子餅」とも呼ばれ、粳米(うるちまい)で作る甘い「すあま」製の小ぶりのものを「鶴の子餅」、餅で作る大ぶりのものを「鳥の子餅」と区別している店もあるようです。

次ページでは、お宮参りとお食い初めの行事をご紹介します>>
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