(目次)
P1 「甘酒」の魅力
P2 甘酒を使った「はいからセット」とシャーベット
「天野屋」の甘酒造り
「天野屋」 江戸時代には界隈に たくさんの糀の店があった |
6代目の天野亀太郎さんによると、甘酒は米糀と同量の飯を撹拌し、熱湯を加えて60℃で10時間発酵させて造るそうです。濃厚な甘さは砂糖などの甘味を加えたのではなく、発酵の不思議な力で生まれるものです。酒粕を溶いて甘味を付けるタイプの甘酒とは異なり、ノンアルコールなので小さなお子さんやドライバーの方も安心して楽しめます。
温かい「甘酒」と「冷し甘酒」、「氷甘酒」
きりりと冷えた「冷し甘酒」 糀の質が良いので、時間が 経っても水と分離しづらい |
甘酒は温かいものと冷たいものと2種類あり、夏には甘酒のかき氷「氷甘酒」も登場します。今でこそ熱々を冬に飲むイメージが強いものの、江戸時代には夏に飲まれていたという「甘酒」。鰻同様、暑い夏の栄養源だったようです。
温かい「甘酒」 冷たいものより甘さが濃厚。 味噌を舐めつつ頂く。 |
温かい「甘酒」はこっくりと濃厚な甘さ、すっきりとした喉越しの「冷し甘酒」はさっぱりした甘さです。どちらも小麦麹で造った自家製のなめ味噌、「久方(ひさかた)味噌」が添えられます。しょう油やみりん、生姜、茄子、煎り大豆などを混ぜて造る味噌の複雑な旨みと適度な塩味は、とろりとコクのある甘酒を引き立てます。
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