和菓子/上生菓子

キリッと江戸風「秋色庵 大坂家」(三田)(2ページ目)

慶應義塾大学 三田キャンパスの正門前に店を構える「秋色庵 大坂家」。300年以上の歴史を持つ老舗の和菓子から感じられるのは、いきいきと明るい、キリっとした「江戸らしさ」です。

原 亜樹子

執筆者:原 亜樹子

和菓子ガイド

「秋色(しゅうしき)」とは?

さくら餅
こし餡入り焼き皮の
季節限定「秋色さくら餅」
桜のつぼみをイメージ
ところで、店名や、菓子名にある「秋色」とは、13歳の上野の花見に詠んだ『井戸端の 桜あぶなし 酒の酔』の句で知られる、同店の娘で俳人の秋色女(しゅうしきじょ)に因むもの。

小倉
「秋色羊羹」
抹茶、小倉、黒糖の3種類
「秋色羊羹」は、江戸時代に蒸し羊羹に代わり人気を博したという煉り羊羹、江戸羊羹の味を伝えるもの。歯切れの良さとあっさりとした甘さが魅力です。

大と小のサイズがありますが、私はコロコロとした愛らしさが好きで、いつも「小」を選んでいます。

秋色最中
「茶」は小倉餡
「白」は黒砂糖の餡
「緑」は刻み栗入りの白餡
看板商品の「秋色(しゅうしき)最中」は、すっきりした姿の3色最中。小豆の風味豊かな小倉餡には香ばしい皮、とろけるような黒砂糖の餡には上品な白い皮など、餡と皮のバランスも絶妙です。

包み紙にも桜をあしらうなど、様々なところで桜のモチーフや秋色の名が生かされていて、「秋色女」をとても大切に思っていることが窺えます。

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