和菓子/その他の和菓子

バレンタインに野菜菓子「向じま 梅鉢屋」(2ページ目)

砂糖漬・野菜菓子の技を伝える「向じま 梅鉢屋」。姿も色も風味もそのまま生かされた、芸術品のような野菜菓子を、初めて口にしたときの驚きは忘れられません。お酒にも良く合うので、バレンタインにもお勧めです。

原 亜樹子

執筆者:原 亜樹子

和菓子ガイド

梅鉢屋茶寮

梅鉢屋茶寮
12席数ほどの茶寮
抹茶と野菜菓子
併設の「梅鉢屋茶寮」は、照明を落として落ち着いた雰囲気。抹茶や珈琲と共に野菜菓子を頂けるので、「まずは一口」試したい方にもお勧めです。

茶寮で「ワインと野菜菓子の相性を楽しむ会」を開いた方もいらっしゃったとか。「この野菜菓子にはこのワインが合う」等々、想像するだけでワクワクします。

毎月15日限定の「梅若」

梅若
悲しい物語を持つ
「梅若」
大根の砂糖漬に梅肉を挟んだ「梅若」は毎月15日に販売される砂糖漬です。元々は、梅若伝説ゆかりの「木母寺(もくぼじ)」へ4月15日の梅若忌に納めていたものと聞きました。

梅若伝説とは、人買いに誘拐された梅若丸が病に侵され、『尋ね来て問はゞ答えよ 都鳥 隅田川原の露と消えぬと』という歌を残して隅田川原で亡くなり、謡曲『隅田川』では母子の悲話として伝えられているものです。大根を通して透ける梅肉の、子どもの頬のようなピンク色に切なくなります。

最中2種「墨堤十里」「木毎の花」

墨堤十里
塩漬の桜花の入った白餡入り
「墨堤十里」
白餡に塩漬の桜花を練り込んだ「墨堤十里」は、桜の名所、墨堤に因んだ最中です。絶妙な塩加減に「塩最中」と呼ぶ方もいらっしゃるとか。癖になる味です。

木毎の花
小豆餡と大納言入り
「木毎の花」
「木毎の花」とは梅のこと。「墨堤十里」と対照的な、甘くてコクのある餡が詰まっています。どちらも香ばしい皮と丁寧に炊かれた餡の組み合わせが魅力です。

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