和菓子/上生菓子

クリスマスの和菓子「菓匠 菊家」南青山(2ページ目)

可愛らしさとヘルシーさを兼ね備える「クリスマスの上生菓子」。南青山の「菓匠 菊家」のものはおもちゃ箱に入れたくなるような愛らしさと本格的な味わいが魅力です。ご予約はお早めに!

原 亜樹子

執筆者:原 亜樹子

和菓子ガイド

クリスマスの上生菓子

聖夜
「聖夜」
煙突とサンタをイメージ
2代目になってから本格的に始めたクリスマスの上生菓子。今年は写真の4種類のほか薯蕷饅頭(じょうよまんじゅう)のもみの木、ブーツ形の桃山など7種類ほどを予定しているとのことです。

煙突から出てくるサンタをイメージした「聖夜」は求肥を白あんで包み、周りを白小豆で覆った鹿の子のようなお菓子です。

雪景色
きんとん製の「雪景色」
中はこし餡
毎年作られる「雪景色」はこし餡を包んだ清楚な雰囲気のきんとんです。見た目だけでなく、さらりとした口溶けも雪を思わせます。

ポインセチア
ポインセチアをイメージ
こちらも菓銘は「聖夜」
写実的なポインセチアは求肥を粒あんで包み、周りを羊羹で覆ったもの。この4種類の中では一番コクがあります。

リース
こちらの「聖夜」はリース
こし餡を煉切で包み、
きんとんを乗せたもの
きんとんのリースは抹茶風味。お茶席用にはあまり用いない抹茶を使ったり、デザインや色使いを分かりやすくしたりと、クリスマスの上生菓子からは、普段和菓子に馴染みのない方にも楽しんでもらいたいという気持ちが感じられます。

「上生菓子にはお抹茶」と考えがちですが、私はコーヒーでも中国茶でも紅茶でも、自分が合うと思うものを自由に合わせて良いと思います。上生菓子を勧める際には、好みの飲み物を聞いて、それに合うお菓子をお勧めするようにしていますが、「珈琲と合わせても良いのなら、今度自分でも買ってみようかな。」と言われると、してやったりと嬉しくなります。

クリスマスの半生菓子

半生菓子
栗あんの松笠
砂糖と寒天で作る「寒氷」の星
柚子あん羊羹のベルなど
(写真は一例)
上生菓子だけではちょっと寂しいという場合でも、半生菓子を添えると華やぎます。「見て美しいだけでなく、食べて美味しい」が身上の菊家。クリスマスの半生菓子(※)も味わいや舌触り、風味がそれぞれ異なり、とても美味しくいただけます。

クリスマスの和菓子は通り一遍ではない、こだわりの手土産としてもお勧めですが、確実に手に入れたい方は早めに予約をしておくと安心です。

(※半生菓子;
水分量が生菓子と干菓子の中間のお菓子。最中など。)

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