とらや赤坂本店2階の虎屋ギャラリーでは、年1~2回、和菓子をテーマにしたユニークな展示「虎屋文庫資料展」が開催されています。今回の「歴史上の人物と和菓子」展(2007年11月1日~30日開催)では、奈良時代~近現代までの歴史上の25名の人物とお菓子に関わるエピソードが紹介されています。復元された和菓子も美味しそう!
(目次)
P1 「虎屋文庫資料展」第69回「歴史上の人物と和菓子」展
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「黄門様と福寿饅頭」と限定菓子、虎屋文庫資料展詳細虎屋ギャラリーでの「虎屋文庫資料展」
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とらや赤坂本店 地下1Fは喫茶 2Fはギャラリー(常設展なし) |
約500年の歴史を持つ虎屋が昭和48年に創設した「虎屋文庫(※)」の活動の中で、気軽に楽しめるのが「虎屋文庫資料展」。企画に合わせた手作り和菓子の展示を一番の楽しみに、毎回足を運んでいます。
(※)「虎屋文庫」
虎屋に伝わる菓子絵図帳、古文書、古器物の収蔵、和菓子関連の資料収集、調査研究、年1回の機関誌の発行、年1~2回の虎屋文庫資料展の開催などを行う。
◆資料閲覧機能なし。但し問い合わせには対応。
第69回「歴史上の人物と和菓子」展
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『枕草子』から再現した レプリカのかき氷 甘葛(あまづら)がけ |
今回の展示は、「清少納言もかき氷が好きだったのか」「十返舎一九は菓子のレシピ本を出すくらい、お菓子好きだったんだ」など、人物に親しみを感じながら前に進むうちに、和菓子の歴史も頭に入ってくる流れになっています。
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ツタの樹液を煮詰めて作る 甘味料「甘葛」 |
特に興味を引かれたのが「織田信長と金平糖」。南蛮物を好んだ信長から布教の許可を得るため宣教師が贈ったというお菓子です。
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ポルトガル・テルセイラ島の 「Confeito(コンフェイト)」 (写真提供:虎屋文庫) |
会場には、ポルトガル・テルセイラ島の砂糖菓子「Confeito(コンフェイト)」が展示されています。甘くてとても硬いというConfeitoは、はっきりした角(つの)はなく、全体にデコボコしており、伝来当時の金平糖の姿を思わせます。
恐ろしいイメージの信長と可愛い金平糖、少し意外です。