甘納豆は、江戸末期に榮太樓總本鋪(日本橋)が安価だった金時ささげを用い、日持ちのする庶民のお菓子として売り出したのが始まりとされています。静岡の名物、浜名納豆をもじって甘名納糖と名付けられたお菓子は、今では甘納豆という名で広く親しまれています。おやつとして親しまれている一方で、上質の豆や栗を用いて丁寧に作られた甘納豆は贈り物としても重宝します。
大きな甘納豆「栗、花豆、おたふく」
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「花豆(はなまめ)」 北海道 北見産 |
甘納豆は豆などを丁寧に炊き、何度も蜜で煮てからグラニュー糖をまぶして仕上げる、とても手間のかかるもの。「おもや」で毎日丁寧に手作りされる全7種類の甘納豆は、国内産の栗と豆から作られます。どの甘納豆もしっとりしていて素材の香りが感じられます。写真の「花豆」は大きく、味にクセのないさっぱりした味わいです。
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「栗(くり)」 四国 愛媛産 |
甘みの中に栗の香りが閉じ込められている大粒の「栗」甘納豆。ポクポクねっとりした甘納豆を食べていてふと思い出したのは、中学生の頃、デパートで目にした立派な栗甘納豆に心奪われ、父におねだりしたこと。それを覚えていて誕生日に買ってきてくれた甘納豆、大切に少しずつ食べました。あのころも今も、私は大の栗好きです。
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「おたふく(そら豆)」 大阪 河内産 |
大きな「おたふく(そら豆)」は食べ応えがあり、2~3粒でもかなりの満足度です。小さな甘納豆を食べるのは面倒と言う方もいらっしゃるようですので、そういった方は大きな花豆やおたふくをぜひ。