始まりは料亭の手土産「かりんとう 小桜」(浅草)
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紺地に桜の花 かりんとう「ゆめじ」 (茶巾袋420円~) |
上品なかりんとうと言われて思い浮かぶお店の一つが、浅草の料亭「福し満」の手土産から始まった、かりんとう専門店「かりんとう 小桜(こざくら)」です。料亭「福し満」の女将(おかみ)が日持ちのする手土産をと約50年前に考えたのが始まりとのこと。
女将の息子さんが平成元年に料亭の隣にかりんとう専門店「かりんとう 小桜」をオープンしてからは、料亭になじみがなくても上品なかりんとうを気軽に味わうことができるようになりました。女将のデザインした紺地に桜の花が散った小粋な包装紙からも料亭らしさが感じられます。
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細口3色のかりんとう 「ゆめじ」 |
現在作られているのは全5種類のかりんとうです。最初に作られたごま風味の細口のかりんとう「ゆめじ」はプレーン、青海苔、パプリカの3色。竹久夢二の描く女性をイメージしたとのことで、華奢なかりんとうがサクリと折れる歯ざわりにも情緒を感じます。
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奥から時計回りに 「ゆめじ、おもいで、ふるさと、かえで、きなこ」 |
このほか女将の代には少し太目の白砂糖の「おもいで」と黒糖の「ふるさと」が、今のご主人の代になってからメープル風味の「かえで」と黄粉と黒糖の「きなこ」が作られたそうです。どのかりんとうも品よく甘さも控えめ。歯に力をこめなくてもサックリと砕けるので年配の方への手土産にも良さそうです。