雛祭りにもぴったりの上生菓子
左は「桃花」 右は「花てまり」 |
左は「たちばな」 右は「うば玉」 |
写真右は「うば玉」。「鳥羽玉(うばたま)」とは、ヒオウギという植物の、黒くて丸い種なのですが、この意匠は和菓子に多く用いられてきたもの。中餡にもこなしにも黒砂糖が入ったうば玉は漆黒で、表面は非常に滑らか。洗練された美しいお菓子です。
季節の上生菓子
左は「菜種」 右は「うら桜」 |
ほぼ全てのお菓子を、型を使わずに手で形作る同店のお菓子からは、優しさと温かみが感じられます。「御目出糖」を始めとする萬年堂が代々大切に繋いできたお菓子は、ずっと変わらずに伝えていくという思いを持つ一方で、新しい流れにも目を向け、クリスマスやバレンタインの時期などに合わせた上生菓子も作っています。
息子さんや奥様の意見を取り入れた愛らしい上生菓子は、若い世代にも人気があるとのこと。米の粉や小豆で作るため、脂肪分の多い洋菓子と比べてヘルシーとされる和菓子は、気になるものの、きっかけがなくてなかなか手が出ないという声も。クリスマスの上生菓子は、そのような人たちが、和菓子の魅力に触れるきっかけとなりそうです。
次回は老舗「とらや」の雛祭りのお菓子をご紹介します。どうぞお楽しみに。
<店データ>
■いいだばし萬年堂
所在地:新宿区揚場町2-19 徳ビル 1F
TEL:03-3266-0544
FAX:03-3266-0545
営業時間:10:00~19:00(平日)、10:00~17:00(土曜)
定休日:日曜、祭日
(3/3、5/5、彼岸の中日、12/25~31は営業)
地下鉄飯田橋駅C1出口すぐ、
またはJR飯田橋駅東口より徒歩約3分
地図:Yahoo!地図情報
予算:「三段高麗餅」1個315円より
「上生菓子」1個315円
「御目出糖」1個252円より
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