暑さの中でワインをおいしく飲むには?

ニッポンの夏のワインは難しい! 本当はひんやりとフレッシュに楽しめるはずのワインが、どうしたことか、ぬるくて酸っぱい飲みものに感じられてしまいがちなのだ。ことに最近の不規則な天候のなかでは、いつもは涼しいはずの地域でも急に暑くなることがあるから安心できない。暑い季節にせっかくのワインが楽しめなくてガッカリ、ということがないように、以下の5つのポイントをぜひチェックして欲しい。

1. ボトルが温まったワインを買わない

昔の渋くて酸っぱくて頑丈なワインならいざ知らず、現代のワインはフレッシュでさっぱりめに造られたものが多いから、熱には弱い。光や熱が当たっているようなワインは、そういう風に扱われた野菜と同様に変質していくと思っていい。ワインが膨張して栓から漏れ出すこともあるが、外見に異状はなくともワインの味がダメージを受けて、蒸れたような、変にモワーッとした風味になる場合もある。カジュアルなワインなら冷房がよく効いた店で買えばなんとなく安心だが、デリケートな上級ワインなら通年定温のスペースに保管されたものを涼しい季節に動かすようにしたい。ワインの持ち歩きや輸送には、断熱素材やクール便を活用しよう。

2. ワインを「室温」で保存しない

これも程度問題で、短期間で涼しいところならいいが、日本の夏の「室温」は西欧の涼しさではないから、放っておけば体温に近いような高温になることも珍しくない。いくら「赤ワインは室温で飲む」といっても、こうした温度ではすぐ飲もうにもぬるくて酸っぱく感じるから、たとえ変質していなかったとしてもおいしく飲む条件には程遠くなってしまう。カジュアルなワインなら、買ってきて数日程度だったら冷蔵庫の野菜室など温度が適度に低く保たれた所にしまった方がいいだろう。

3. ワインを冷蔵庫にしまいっぱなしにしない

「飲もうと思って忘れてた!」と、冷蔵庫から発掘されたワイン。乾燥してコルク栓が縮んで、すき間から空気が入ってワインがダメになっているかもしれない。スクリューキャップやヴィノロック(ガラス栓)など密閉度の高い栓なら生存率は上がるだろうが、低温そのものでワインがやられて味がぼけてしまっていることがある。冷蔵庫に入れておくのは1週間以内に飲むワインにしたい。飲み残しのワインを夏場は冷蔵庫に避難させるのが無難ではあるが、できるだけ早めに飲み切ろう。

4. なるべくワインを急冷しない

ワインボトルを急に冷やさなくてはいけない場合には、やはり氷水に漬けるのが早い。ムラなくボトル全体を冷やすために、ボトルの向きを変えたり、そっと上下を返して冷たいワインを対流させてやるなどのコツはあるが、やはり長い期間定温で保管され数時間以上かけてじっくり冷やしたものには敵わない。急に飲みたくなりそうなワインは、余裕を持ってスタンバイさせておくに越したことはない。カジュアルなワインなら、冷え切っていないワインに氷を投入してごくごく飲んでも構わない。

5. 部屋を冷房する? ワインを冷蔵する?

冷房なしで健康的に過ごすのも結構なのだが、夏の暑さの中ではワインの温度は急速に上昇する。その結果、よく冷やしたはずのワインが、グラスの中であっという間にぬるくなるものだ。おいしく飲みたいなら、ワインを氷水に入れたり出したりして適温に保ち続けるか、ワインを飲む部屋全体をよく冷やしておきたい。(暑い所でぐっと飲み干すワインも、それはそれでおいしいのだが……)

夏、そして温暖化とワインの飲み方

春から秋にかけての季節が限りなく暑くなるように思える今日この頃、温暖化に合わせてワインの飲み方も変えていくべきではないだろうか。例えば、赤ワインでも軽く冷やして飲むとおいしくフルーティーで柔かいスタイルが増えている。ワインの味わいや飲み方も、時代につれて変化して行くのは当然なのである。


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