愉悦の「お楽しみ」
グラスとスプーンが出される |
石板のようなずっしりとした皿に載せられて登場した料理に「……何だろう?」と、何か今まで味わったことのないようなものを期待させられる。
まずはグラスからブランマンジェをスプーンですくって食べ、口直しにグラス・サレをつまむことにする。ブランマンジェは、ウニとジュレで覆われている。ひとさじすくえば、ふわふわと軽やかな食感。ウニとクリームそしてアスパラガスの味わいが口中に広がり、淡くデリケートな3種の甘味と香りが絡み合う。空っぽの胃袋に、季節の香りと淡い味わいのハーモニーがしみ込んでいく。たまらなく食欲がそそられる瞬間である。
『レモングラス風味のグラス・サレ』 |