飲まなくても構わない
水や白ワインを氷で冷やすバケツは、レストランに欠かせない小道具 |
隣席の酒飲みはガッカリするかも知れないし、店側は売上が減って複雑な心境ではある。もしあなたが飲める側でも、アルコールを辞退する人に「食前酒くらいは飲めない?」「ビールなら大丈夫でしょう?」などと無理強いは禁物。ノンアルコールのカクテルや清涼飲料を勧めるのもいいが、甘味が料理の味わいを邪魔しがちである。
こんな時に「水道の水!」といった注文は雰囲気・味ともに高級料理に合わないので、発泡性のミネラルウォーターを頼むといい。炭酸ガスが苦手ならガスなしを。複数の銘柄から選択肢を提示してくれたら、どんな味の水なのか尋ねてみよう。ビストロやブラッスリーなどカジュアルな店ならばなおさら、ミネラルウォーターだけでも構わないだろう。
無理な店を選ばない
行き当たりばったりに店に入るのは楽しいものだが、失敗する確率も高い。さいわい今はネットで料理のメニューやワインリストが見られることが多い。自分に合った予算と雰囲気の店を選べば、恥をかく確率はぐっと減るはずである。高級店に挑戦したいのなら、ディナーに比べて手頃な価格のランチを、試しに食べに行ってみると様子が分かるだろう。大切な食事を成功させたいなら、出来る限り初めての店に出かけて勝負しないことだ。一度でも行ったことのある店は心強いし、何度も通ってスタッフと顔なじみになればなお安心である。