ワイン/ワイン産地と生産者のレポート

3つ星店が愛するブルゴーニュワイン(4ページ目)

ミシュラン3つ星レストランがボーヌの町に新たに出したのは、ブルゴーニュワインを中心としてグラスで70種類を提供するカジュアル店。ここでブルゴーニュの最先端を体験してみた。

執筆者:橋本 伸彦

ランチコースを手軽に

またこの店は「すべてのワインがグラスで提供される」と書かれることも多いが、取材時にはボトルワインのリストもあった。グラスで供されるのと同じワインが多い赤白ロゼの71種が、1本当たり19~247ユーロで載っていた。赤の最高価格はアルマン・ルソーのジュヴレ・シャンベルタン1級畑クロ・サンジャック2005年で、235ユーロ。白の最高価格はグラスと同じくボノー・デュ・マルトレイによるコルトン・シャルルマーニュ1993年が247ユーロ。

ブルゴーニュ産エスカルゴの開いたラビオリ、ニンニクの泡立てたジュ

ランチのコースは2皿あるいは3皿構成。つまり、前菜・主菜または主菜・デザートの2皿なら23ユーロ、前菜・主菜・デザートの3皿頼むと28ユーロという組み合わせである。各皿は2種の料理から選べる。3皿コースで、前菜は『スパイス風味のサーモンマリネ、レフォール(西洋ワサビ)のクリーム』と『ブルゴーニュ産エスカルゴの開いたラビオリ、ニンニクの泡立てたジュ』から後者を選ぶ。ぽってりと泡立てられたソースに柔らかな特大ラビオリ(ワンタン状のパスタ)が気持ちよさそうに泳いでいる。エスカルゴはコリコリした食感もよく、さすがロワゾー的に軽く仕上がっているため前菜として快適だった。

主菜はブランケット・ド・ヴォー>>
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