料理も実質的
料理は一品ずつ頼んでも値頃だが、夜はプリフィクス(定食)コースなら前菜・メイン・デザート合わせてたったの4,500円と値打ち感がある。本店のフィリップ・ドゥラクルセル氏が監修する料理はしっかりとした味わいと、たっぷりした盛り付け、そしてエキゾティックなスパイスやハーブが魅力だ。例えば写真の『帆立貝のサラダ』。ソテーしたホタテはヒヨコ豆のペーストに乗っかって、レモングラス(東南アジアで使われるレモンのような香りのするハーブ)の香りのソースが掛けられている。前菜ながら満足感のある皿である。一緒に飲んだワインが、ル・プレヴェールおすすめのムーサイヨン(生産者:ドメーヌ・デ・グリオット)という名のペティヤン(発泡性が弱めのスパークリング)。ロワール地方のシュナン・ブランという品種を使っているのでアプリコット的な果実味としっかりした酸味がホタテの旨味やボリュームとよく合う。少し濁りやすりおろしリンゴのような香りがあり、酸化防止剤を一切使わない自然な造りだという。シュナン・ブランならあるいはヴーヴレイ地区の白から、ヒュー・ジョンソンもイチオシの生産者シャンパルーも置いている。純粋で程よいコクがあり、しっかりとバランスの取れた味わいがホタテとよく合いそうだ。
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