自分でやるのは当たり前

彼に「ここでは上着をコート掛けに掛けるのもワインを注ぐのも、お客さんにやってもらうんです。料理やワインを安く提供するためにも、サービススタッフはたくさん置かないから」といわれて見ると102席あるホール内にきびきびと立ち働くスタッフは数名で、料理はかなり値打ちである。フランス料理のカテゴリーでは見慣れないかもしれないが、気軽な店で簡単なことは客が自分でやるという発想は至極まっとうである。

店のエントランス側からキッチンの中まで見える

フランス人経営のせいもあって、内装や什器の選び方もフランスらしさがある。また、ホールとキッチンともにフランス人スタッフが多いので、彼らの茶目っ気が随所で店内に活気と親密さを与える。天井が高く広々とした店内は2つに区切られ、キッチン側はブースに分かれたテーブルのベンチシート席が中心である。テーブルや椅子の赤は、クラシックなビストロのスタイルである。

夜景が見えるバースペース>>