資格はどのような存在?
ソムリエ協会のソムリエやワインエキスパート、英国WSETなど、ワインの資格は取るべきか迷う人も多かろう。資格試験をパスするには一定水準の理解が必要だから、ワインを学ぶ動機づけとしては強力である。また、試験範囲の幅広いワイン産地について知ることが必要になるので、一通りの常識が備わるだろう。ただ、試験にパスして終わりではもったいない。資格を得てから、その知識を使って絶えず情報収集とアップデートをしながら理解を深めていくこと。これを怠ると、試験勉強で憶えた知識は案外きれいさっぱりと忘れてしまうものだ。「資格は持ってるけど全部忘れちゃった」というのは、よく聞く話だ。
もしあなたがワイン関連の仕事に就くという場合、ブドウを栽培する、ワインを造る、ワインを売ったり提供した説明したりする、という場面では体力勝負という部分が大きい。肝臓のアルコール分解酵素が必要なだけでなく、関連する事務的な業務やワインを運ぶなどの肉体労働がつきものである。健康には最大の注意を払うべきだ。
たとえばこれから1年間でワインに詳しくなろうとすれば、今まで述べたように書物での情報を、試飲と現地で確認して関連付けていく作業を出来る限り頻繁に行なうことになる。さて、ワインガイドもあながち飲んだくれているばかりなのではないと、分かって頂けるだろうか?
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