ブリュモン氏のワインを試飲
アラン・ブリュモン氏の名前はすでに、2つのシャトー以外のワインも含む『ブリュモン』というブランドとなっている。前半はヴァン・ド・ペイ(いわば「地酒」レベル)の白・赤・ロゼにシャトー・モンテュスの白をはさんで試飲した。どのワインにもちょっと耳慣れない地元品種がブレンドされている事に注目したい。彼はこの地方に根ざしたワインを造っているという自負があるのだ。
フランス南部を指して解説する |
(50%グロ・マンサン、50%ソーヴィニヨン・ブラン)
ヴァン・ド・ペイだというのに、しゃきっと酸味がきいていて、ブドウ品種のパリッとした新鮮な香りがある。マンサン種はこの辺りの辛口・甘口の白ワインに使われる品種。これは味わいがリッチだから、ソーヴィニヨン・ブランの爽やかさでバランスを取って非常に上手に造られたワイン。オープン価格だが、実売で千円台とはお値打ち。
2. シャトー・モンテュス・ブラン2003年 (100%プティ・クルビュ)
モンテュスの白はとても個性的。花や蜂蜜、サルタナレーズンのような香りとレモンのほろ苦さがあって、プティ・クルビュ種の持ち味が生かされている。
3. ガスコーニュ・ロゼ2006年 (50%タナ、30%カベルネ・ソーヴィニヨン、20%メルロー)
ドライで花のような芳香とジューシーな果実味。フレッシュでチャーミングなロゼは新発売だが、これも上出来のヴァン・ド・ペイ。
4. ガスコーニュ・ルージュ2005年 (50%タナ、50%メルロー)
プラムやプルーンを想わせる、なめらかな果実味と渋味。充分に熟していながら心地よい酸味とドライさを保っているのがいい。
後半はいよいよ、タナ種の赤を試飲!>>