ワイン/ワインが際立つ飲み方と料理

キール・ロワイヤルで、暑さにさよならを(2ページ目)

たった一つのリキュールを白ワインに混ぜるだけで、こんなに甘美な飲み物が!究極のセクシーカクテル、キールの作り方を伝授。泡立つ「キール・ロワイヤル」もこのやり方なら驚くほど旨い!

執筆者:橋本 伸彦

グラスにクレーム・ドゥ・カシスを垂らすようす
ほんの少し垂らすつもりで

カシスを抑えてバランスを

酸味のしっかりした白ワインに、カシスリキュールのふくよかさと甘みを加えてバランスを取る。これが、キールのポイント。だから、クラシックなレシピのようにワインとクレーム・ド・カシスを4:1の比率にすると、かなりしっかりと甘い。ティースプーン1~2杯程度垂らすようにして、比較的淡い色に仕上げるといい。甘みを控えて、酸味とのバランスを取ることだ。

作り方は簡単。スーパーや酒屋で広く売られているクレーム・ド・カシスというとろりとしたリキュールを買って来る。スタンダードなところでサントリーの扱うディジョン産の「ルジェ」。よく冷やしたリキュールを適宜、グラスに垂らしたところに良く冷えた白ワインを注ぐ。完全には混ざらないので、かき混ぜれば出来上がりである。グラスも冷やして置けば申し分ない。


ルジェの200mlボトル入りクレーム・ド・カシス
時おり飲むくらいなら、小さいボトルで充分

ディジョン市長が考案

じゃキールって何の名前?と言われれば、フランスはブルゴーニュ地方のディジョン市長であったフェリックス・キール氏が、地元のアリゴテ種の白ワインに、これもディジョン特産のクレーム・ド・カシスというリキュールを垂らして飲むことを発案したのだという。

だから本格キールを楽しみたいなら、少なくとも酸味がしっかりとした白ワインを使う。もっと凝るなら、ブルゴーニュ地方のワインとリキュールを使うといい。特にアリゴテ種のブドウで一般的なのは、歯にしみるほど酸っぱいもの。これを使えば、本場の素朴な感じが出ることだろう。また、数は少ないが上品に造ったアリゴテが手に入る。このタイプは繊細な味わいが楽しめるだろう。


次に、応用編「キール・ロワイヤル」について>>
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます