ワイン/ワイン関連情報

「ワインの本場」に惑わされるな!(3ページ目)

本場の飲み方だよ、と言われるとつい納得してしまうあなた。それでは自分のワインが楽しめないことに、お気付きでしょうか?意外と気づかない、「ワインの本場」の真相。

執筆者:橋本 伸彦

理由をハッキリさせよう

本場だからといって、遠慮する必要はない。「なぜ?」と考えてみることだ。昔からの伝統が、現在も素晴らしく機能している場合ばかりではない。ちゃんとした理由や裏付けのない慣習は、あまり尊重されなくても仕方が無かろう。ワインの味わいや飲み方も、時代とともに変化して当然だ。

いただけないのは「みんながそう言っているから」「本場のほうが正しいに決まってるから」と一般論のふりをした決め付けである。あなたが納得できるような説明はあるのだろうか?本場と日本の状況は?その辺を検討することなしに、進歩はないのではないか。本場の物真似で終わってはいけない。

先に触れたニューワールドワインが進化を遂げ、本家のオールドワールドを脅かすようになっている。日本の市場でもオーストラリアワインの売れ行きが伸びていることや、堅苦しい飲み方からよりカジュアルなスタイルへワインの飲み方が広がっているのは、本場幻想の衰退を示しているとも言える。

私にとっては「本場」「本格派」かどうかは、あまり重要なことではない。国に思い入れがある訳ではなくて、ワインに関わる人間に惹かれるからだ。なにより旨いワインを美味しく飲みたいなら、あなたも「本場」にとらわれないで幅広く考えてみることだ。

関連ガイド記事


■ スクリューキャップのワインは安物?!
■ ワインは量を飲まないと味が判らない?!
■ 高いワインは美味しいのか?
■ ワインの「テイスティング」って何?
■ ワインはこう保存するだけでおいしくなる
■ このワインにはこんな料理が合う!基礎篇
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます