エノマティックとワインカード
特に秀逸なのが、20・50・90ccと選べる分量のワインをセルフサービスで注ぐというシステム。ワインはenomatic(エノマティック)というイタリア製のディスペンサーにセットされており、ワインが減った分のスペースは窒素ガスで置き換えられる。酸化を防ぎ、フレッシュなワインが長時間提供できる仕組みだ。JRのsuicaと同様のプリペイドカードをエノマティックのスロットに差し込み、ワインのボタンを押すことでチャージ金額からワイン代金が差し引かれる。この店を経営している備前屋は、店舗・厨房機器を扱っている。ここはワインショップであると同時にエノマティックのショールームなのである。この種の装置の運用はその性能がひとつのカギだが、もうひとつ重要なのはワインの回転をよくしていくノウハウだろう。この2点をクリアすれば、非常に期待できるスタイルの店ではないだろうか。インテリアもモダンで洒落ているから、オトナなワイン好きはこういうところでさっと格好よくワインを飲んでみて欲しいものだ。