ワイン/ワインが際立つ飲み方と料理

ワインはこう保存するだけでおいしくなる(2ページ目)

ワインはナマモノ。いったんダメになったらそれまでだが、ちゃんと保存できていれば驚くほどおいしく飲めるもの。ワインショップからテーブルまで、ワインをどう扱ったらいいのか見てみよう。

執筆者:橋本 伸彦

ほどよく熟成させるには

貯蔵庫の年代物ワインを取り出す
貴重な古酒がセラーに眠る
古いワインほど美味しいか?ワインは熟成させるほどおいしいか?とよく聞かれる。私の答えは「そうとは限らない」。伝統的にヨーロッパでは、濃くて強力なワインを長年熟成させたものが珍重されている。ボルドーやリオハの赤ワインには何十年経って美味しく飲めるものがあるし、ソーテルヌやドイツの甘口ワインなどには一世紀を経ても飴色に輝く銘酒がある。

最近ではこうした古酒が簡単に手に入るようになった。いくつかのネットショップで、何十年も保存されたワインが選べる。自分で長期間保存するコストを考えれば、安心・便利な場合も多いだろう。まったく同じワインでも、いい環境で長年保管したワインは雑味がなく格別にうまい。

最近のワインはもっと早く飲むように造られたものが増えたが、それでも数日から数年、自宅で保管するのは普通だろう。早く飲めるということは、昔のように強力に渋い・酸っぱいといった頑丈なワインではないから、保管場所の条件によって影響を受けやすいといえる。

では、具体的にどう気をつけたらいいのか?

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