中国茶/中国茶関連情報

お茶に含まれている成分:2(4ページ目)

各種のお茶に共通に含まれている代表的な成分を個別に見てみました。思わず、そうだったのか!と言うことも!

執筆者:平田 公一

ミネラル類(灰分)

茶葉を焼却すると5~6%の無機質が残るといわれています。このうち、約50%がカリウム、15%がリン(大部分がカリウム塩として存在します。)で、他には、カルシウム、マグネシウム、マンガン、鉄、ナトリウム、珪酸、硫黄、塩素、フッ素、アルミニウムなどのミネラル類が含まれます。

しかし、微量であることから、茶を飲んでも成分の補給と言うことにはなりそうにありません。

テアニン

植物の中でも茶(Camellia sinensis)とそのごく近縁種にしか見つかっていない重要なアミノ酸がテアニンです。

そしてこのテアニンは、茶の旨味成分の一つであるといわれています。

テアニンは、乾燥した茶葉の中に約1~2%ほど含まれており、特に上級な茶に多く含まれています。このテアニンは1950年に玉露からの分離精製が成功したことにより、その構造が明らかになり、日本では1964年7月に食品添加物として指定されました。

テアニンはお茶に含まれるアミノ酸であることから、Thea sinensis”にちなんで“Theanine(テアニン)”と命名されたといわれています。

なお、アミノ酸は大葉種よりも小葉種の方が含有量が多いといわれます。また、アミノ酸は春茶が一番多く、茶の時期が遅れるにつれ減少する傾向がありますが、なかでもテアニンはその傾向が強く、春茶のほうが圧倒的に味が良いのはそのためだといわれています。

なお、覆いをすることでテアニンの含んだお茶を作ることができますが、これは茶に施される肥料の成分であるアンモニア態窒素の変化を抑制することでテアニンを作りやすくするのだそうです。したがって、肥料によっても、茶の味は大きく変わることになるのは言うまでもありません。
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