秋茶
緑茶も秋に作ることがあります
8月中旬以後に摘み取って製茶した茶を秋茶と呼びます。
中国ではこの時期のお茶を「三水茶」と呼ぶことがあります。
夏茶が終わり1ヶ月ほど経った後に採摘する茶葉で、台湾では夏茶と同様に秋茶も二度採摘し、8月下旬~9月中旬の茶葉を秋茶、9月下旬~10月下旬の茶葉を白露筍と呼ぶことなどもあります。
秋の気候条件は春と夏の間にあり、茶の木は春と夏の二つの季節の生長を経て、新しいこずえの芽の含有物が相対的に減り、葉そのものの大きさも異なり、葉の茎ももろく、葉の色は黄色を帯び、味と香りはあっさりしている。しかし、一方で、春茶よりアミノ酸とカテキンの量のバランスがほどよくなり、味わいも深みのある味になることが多く、「味の秋茶」といわれる所以です。
緑茶も作られることがありますが、一般的には青茶が作られることが多い季節です。
冬茶
味わいが深くなる冬茶
冬茶は10月下旬頃に摘み取って加工を始めるます。中国では四邦茶とも呼ばれます。また、11月下旬~12月上旬の茶葉を冬片茶(鳳凰単叢では冬茶の始まりを雪片頭と、冬茶を雪片と呼ぶ)と、また、12から4月を冬三水、不知春とも呼ぶことがあります。
冬茶は秋茶が摘み取られて、気候が寒くなってから伸びる芽を中心に製茶されます。冬の新しいこずえの芽がゆっくりと伸び、含有物がだんだん増えるため、味が濃くなり、香りも濃厚となり、美味しいお茶が作られます。もちろん、青茶が中心的に作られる季節です。
皆さんは、どの季節のお茶が好みでしょうか。同じお茶でもそれぞれの季節によって、味や香が変わるので、季節ごとのお茶を楽しんでみるのも楽しいことですね。