中国茶/茶器・茶道具

台湾名人茶器発表展示会(2ページ目)

東京の経堂のギャラリーで素敵な台湾作家の茶壷展が開催されました。その様子をレポートしました。

執筆者:平田 公一

有名台湾作家の茶壷があれこれと



呉律均の小粒の茶壷


そのほかには、小さな茶壷作りで有名な呉律均の作品がずらりと並びます。

容量が90mlぐらいの、一人用の茶壷で、とても精巧で緻密に作られています。黒泥作品が多いのですが、こんな茶壷があれば、旅行の時にも美味しい中国茶が楽しめます。

さて、呉政憲の作品は、日本でも有名な南瓜壺作品。ちょうど手のひらに乗るサイズの可愛い茶壷たち。オレンジや緑の本当に南瓜の中にあると間違えそうなほど、本物の南瓜に見える茶壷が並びます。



呉政憲の緑南瓜壺


台湾の茶壷作家は、シンプルな茶壷を作る人が多いのですが、呉政憲は花貨にも果敢に挑戦し、このような茶壷をつくりあげました。台湾の土にこだわり、台湾のお茶にこだわる呉政憲ならではの作品群です。

徐文哲は、軽くて薄い生地の茶壷を作ることで有名です。もともとは、15年ほど前に趣味で茶壷を作り始めた作家だそうですが、脱サラして陶作に専念するようになりました。彼も台湾の土にこだわり、軽くて薄く、通気性のある、おいしい台湾茶が淹れられる茶壷として今日では非常に人気になっています。

やはりそれぞれのお茶には特徴がありますが、台湾の土で台湾のお茶を美味しく入れるために作られた茶壷というのは、台湾茶好きにはとても魅力的です。大きさは、やや大降りのものが多く、丸くふっくらとしたその形は半球状包種茶にぴったりです。

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